中日 京田、最下位脱出V打!23歳バースデー自ら祝った

[ 2017年4月21日 06:02 ]

セ・リーグ   中日5―2阪神 ( 2017年4月20日    ナゴヤD )

<中・神>7回裏2死満塁、京田は勝ち越しとなる2点適時打を放つ(投手・桑原)
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 勝ちたい。魂が伝わった。1点を追う中日の7回。平田のソロで同点とし、なお2死満塁で京田に打席が回った。ネクストバッターズサークルで見たのは、一塁に頭から飛び込んで内野安打を奪った井領の姿。新人は「先輩方がつないでくれたチャンス」と燃えた。

 2球目を捉えた打球は二塁手・上本のグラブをかすめ、右前へ抜けた。決勝の2点打に「良いところに飛んでくれました。ラッキー」。23歳のバースデーを自分で祝い「忘れられない日になった」と笑顔を見せた。

 球団の新人内野手で99年福留以来の開幕スタメンを勝ち取ったが、試合前の時点で打率・200。ナイター中心の夜型生活に慣れず「時間の使い方が難しい」と眠れないことも多かった。あえて午前6時に目覚まし時計をセットして一度起き、「まだ眠れる」と心の余裕を持って二度寝するなど試行錯誤した。

 得点力を上げようと、チームは前日から3番・大島、4番・平田など大幅に打順を変更。京田は1番を任された。打てない中、我慢して起用する森監督の期待に「何とか応えたかった」という。1番、背番号51。スピードのあるプレースタイルも含め、イチロー(マーリンズ)と重なる。

 1分け5敗の7戦目に新監督1勝目を決める押し出し死球を受けたドラフト2位が、今度は今季初の連勝を運んだ。開幕から座り続けた最下位を脱出。指揮官は「少しずつ良い方向にいっている」と言った。 (徳原 麗奈)

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2017年4月21日のニュース