青木“天敵撃ち”でマルチ!最近5戦で4度目 日米通算2000安打に前進

[ 2017年4月20日 05:30 ]

ア・リーグ   アストロズ2―5エンゼルス ( 2017年4月18日    ヒューストン )

エンゼルス戦で2本目の安打を放つ青木(AP)
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 アストロズの青木宣親外野手(35)が18日(日本時間19日)のエンゼルス戦に「9番・左翼」でフル出場し、2安打をマークした。相性の悪いリッキー・ノラスコ投手(34)を攻略し、最近5試合で4度目のマルチ安打。日米通算2000安打に残り24本とした。チームは逆転負けで連勝が5でストップしたが、青木のバットは引き続き好調だ。

 2―5の9回2死二、三塁。青木のピッチャー返しは好守に阻まれ投ゴロとなり、最後の打者に。「惜しかったですけど、こればっかりは仕方ない」と、さばさばと話した。前日の無安打から再び目覚め、ここ5試合で4度目のマルチ安打。確かな手応えが残った。

 エ軍先発は今季開幕投手で、この日がメジャー通算109勝目となった右腕ノラスコ。過去の対戦打率は・208(24打数5安打)、14年以降は18打数2安打で苦手意識のあった青木は、アプローチを変えて臨んだ。

 「1打席で全球種を投げてくる。続けて同じ球を投げない。(配球を読まず)考えをシンプルにした」。好球必打。5回の第2打席で初球をファウルし、2球目の内角カーブを右前に運んだ。「うまく打てた。あまり打っていない投手から1本が出たのは大きい」とうなずき、7回には2番手ノリスから左前打と左右に打ち分けた。

 メジャー6年目で5球団目。新天地アストロズの本拠地ミニッツメイド・パークでの登場曲にロックバンド「GLAY」のギタリスト、TAKUROが作曲した「流転」を選んだ。家族ぐるみで親交があり、渡米1、2年目に所属したブルワーズ時代には日本製の炊飯器をプレゼントされた間柄。オフにソロデビューのライブに訪れ、この曲が心に響いた。「一つの状態にとどまらず、移り変わる」という意味のタイトル同様、自身も変化と進化を続ける。

 チームは地区首位を快走中。規定打席未到達ながら、チームトップの打率・355で存在感を示す青木は「やっぱりヒットを打てるとうれしい。いつも結果と内容を考えながら準備はしています」と次戦を見据えた。(小林由加通信員)

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