阪神・糸井 お待たせ!虎初盗塁 初回、制球難の加藤揺さぶった

[ 2017年4月15日 07:20 ]

セ・リーグ   阪神4―2広島 ( 2017年4月14日    甲子園 )

<神・広>初回2死一塁、糸井は移籍後初盗塁となる二盗を決める。遊撃手・田中
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 前日13日までの10試合で2盗塁だった金本阪神が、この日だけで2盗塁を敢行し、相手先発・加藤の足元を揺さぶった。

 「決められてよかったです。(自分の判断か、の問いに)そう」

 「足攻」の口火を切ったのは糸井だ。昨季53盗塁で球界史上最年長盗塁王を獲得した背番号7。初回2死一塁、打者・福留のカウント2ボール1ストライクから果敢にスタートを切り、移籍後初盗塁を決めた。得点にはつながらなかったとはいえ、相手に「動く」イメージを与えるとともに、自軍を勇気付ける疾走。制球難の加藤への、ボディーブローでもあった。

 「(二盗は)よかったです。明日もやるだけ」

 続いたのは上本だ。3回1死無走者から左前打で出塁すると、次打者・糸井への初球からスタート。わずか2球で得点圏に進み、好機を拡大。その後1死満塁から原口の押し出しで決勝のホームも踏みしめた。

 金本監督も積極的に前の塁を狙うナインの姿勢を称えた。「行けると思ったら行くという姿勢、隙あらばというのを、選手たちが勝手にやってくれている。(相手投手に与える効果は)あったかもしれないけどね。アウトを怖がらず積極的に、もちろん状況を考えながら。それは去年から変わっていないしね。ドンドン行けばいい」。塁に出て、走って、還す―。少ない好機をモノにした序盤の攻撃は、金本監督が目指す機動力野球の実践だった。(惟任 貴信)

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2017年4月15日のニュース