札幌市、日本ハムに新球場候補地提案 市内2カ所

[ 2017年4月13日 13:06 ]

 日本ハムの新球場構想を巡り、札幌市の秋元克広市長は13日、市内の日ハム球団事務所で島田利正球団代表と面会し、新球場候補地の提案書を渡した。同市北区の北海道大の一部敷地と、同市豊平区の学校法人「八紘学園」周辺の2カ所を示し、市内にとどまるよう要請。秋元市長は「多くの市民が応援し、感動を共有している」と球団への愛着を強調した。

 市の担当者によると、土地の広さは北大で約10ヘクタール、八紘学園周辺で約13ヘクタールを想定。屋根付き球場に商業施設と駐車場を併設し、球場の収容人数は札幌ドームより少ない4万人未満とする構想だ。

 札幌市に隣接する北広島市も球団誘致に積極的で、昨年12月に新球場候補地の提案書を出した。札幌市は、交通の利便性や大都市の集客力をPRして引き留めを図るとみられる。球団側は、札幌市と北広島市の計3カ所を軸に検討を進め、来年3月までに結論を出す見通し。

 島田球団代表は「これから実務者レベルで協議していく」と話した。

 日ハムが本拠地とする札幌ドームは、札幌市が所有。関係者によると、球団側は公式戦などの利用料として年間約13億円支払っていた。球団側は、自前の球場を建設して収益力を高める狙いだ。

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2017年4月13日のニュース