おかわり「ホッとした」お目覚め2発 開幕から38打席目1号

[ 2017年4月13日 05:30 ]

パ・リーグ   西武10―5楽天 ( 2017年4月12日    Koboパーク宮城 )

<楽・西>6回1死、中村が中越えに今季1号ソロを放つ
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 本塁打王に6度輝いた西武・中村がようやくお目覚めだ。3点リードの6回に青山のフォークを振り抜き、今季1号ソロ。開幕から38打席目と自身のプロ人生で3番目に遅い今季初アーチだが、これで終わらない。

 9回は今野の直球を左越え2号3ラン。「ちょっとホッとした。1本目はバットが内側から出て良い形で捉えられた」と穏やかな笑みを浮かべた。

 開幕から9試合連続安打と調子は悪くない。昨季は右膝痛の影響で21本塁打。昨オフはDeNA・筒香の打撃を参考に、左足を体の外側に逃がすような上げ方に変更して右膝の負担を軽減した。フォームの創意工夫を重ねるとともに、道具へのこだわりも見せる。

 中村のバットは柔らかくしなるSSK社のアオダモ製で、940グラムと球界でも類を見ない重量の相棒を操る。ところが、フリー打撃では硬くて高反発のメープル製を使用する。理由は独特だ。

 「練習のメープルで硬いバットをしならせる感じをイメージすれば、試合ではアオダモでさらにしならせて打てる」

 今季初の2桁10得点と打線が爆発して、チームは今季初の3連勝で貯金1。首位を独走する楽天のエース則本を攻略し、3点差を逆転勝利した意義は大きい。「僕は則本から打ってないけど…でも良い形で3点差を逆転できたし、いい攻撃ができた」。バスに乗り込む主砲の横顔は満足そうだった。 (平尾 類)

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