千隼の初勝利支えた同期の“兄” ロッテ有吉、1年目からのフル回転に期待

[ 2017年4月13日 11:00 ]

<ロ・日3>プロ初ホールドを挙げたロッテ・有吉優樹投手
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 ロッテのドラフト1位・佐々木千隼投手がプロ初登板で初勝利を挙げた4月6日の日本ハム戦。同じくルーキーの有吉優樹投手がプロ初ホールドをマークした。

 5回1失点で降板した佐々木の後を受け継ぎ、2―1の6回から登板。昨年の日本一打線を相手に無失点で切り抜け、勝利のバトンをつないだ。3試合目の登板だったが、リードした場面では初めて。ホールドを手にした有吉は、お立ち台でスポットライトを浴びる佐々木とは対照的にベンチ裏で取材に応じた。「佐々木君の勝ちを消さなくてよかった」と笑った表情が印象的だった。

 九州三菱自動車からドラフト5位で入団。春季キャンプでは5人のルーキーが1軍スタートとなったが、プロの世界は甘くない。最終的に佐々木と有吉2人だけが開幕から1軍で戦う権利を勝ち取った。「今は2人しか残っていないし、ずっと一緒にやってきたので、こういう結果になったのはうれしい」と絆は強い。

 有吉にとって4学年下の佐々木は弟のような存在だという。初先発前夜には佐々木のリクエストで、ラーメンと炒飯を食べに出かけた。普段から寡黙な佐々木が、緊張からさらに無口になっていたが、「僕は初登板は楽しかった。先発で長い回を投げられるんだから楽しんでやればいい」とアドバイスも送った。

 本拠地のマウンドに上がる際には、猿岩石の「白い雲のように」が響き渡った。「たぶん(選んだのは)涌井さんだと思うんですけど…」と照れる有吉。そういえば、石垣島キャンプでの新人恒例の朝の声出しでは「“有吉”といえば芸人の有吉弘行さんが有名なので、今年一年活躍して、“有吉”といえばロッテの有吉と言われるように頑張ります!!」と声を張り上げていた。お笑い芸人の有吉弘行はテレビで見ない日がないほどのフル回転ぶり。ロッテの有吉も、1年目からフル回転の働きでチームを盛り上げていってほしい。(記者コラム・町田 利衣)

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2017年4月13日のニュース