ペゲーロあるぞ史上初「2番」で本塁打王 開幕8戦で既に3発

[ 2017年4月11日 06:10 ]

強打の2番として活躍するペゲーロ
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 プロ野球の記録に注目するデータプラスを今シーズンも隔週の火曜日に掲載。第1回はリーグ首位と好調な楽天打線を支える異色の2番打者・カルロス・ペゲーロ外野手(30)に注目する。(記録課・志賀 喜幸)

 犠打などを決め、打線のつなぎ役として期待されることが多い2番打者。ところが、今シーズンの楽天は助っ人のペゲーロが開幕から全8試合で先発2番に座り、ロメロ(オ)、内川(ソ)の各4本塁打に次ぐパ・リーグ3位タイの3本塁打と自慢の長打力を発揮している。その本塁打も1号が勝ち越し、2号が逆転、3号が先制でオール決勝弾という価値ある一発ばかり。梨田監督の異色の2番打者起用がここまでは奏功している。

 過去のプロ野球で、先発2番で放ったシーズン本塁打数を調べてみると、20本塁打をクリアした選手は珍しく、延べ8人しかいなかった。うち、30本塁打の大台に乗せたのは06年リグス(ヤ)の37本、80年簑田(阪急)の30本と史上2人しかいない。もっとも、30本を超えた2人もリグスが合計39本塁打(2番37本、3番1本、6番1本)でセ3位、簑田が合計31本塁打(2番30本、1番1本)でパ9位となっており、タイトルには届かなかった。まだまだ開幕したばかりだが、ペゲーロが2番で出場し続け、11年ぶり3人目となる30本塁打超で本塁打王獲得となるか。

 なお、楽天助っ人のシーズン最多本塁打は06年フェルナンデス、13年マギー(現巨人)の各28本塁打。現在のペースなら53本塁打まで届く計算となり、こちらの記録更新にも期待したい。

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2017年4月11日のニュース