斎藤佑 今季初先発で6回途中6安打3失点黒星「計算しながら投げられた」

[ 2017年4月6日 17:31 ]

力投する日本ハム・斎藤佑
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 日本ハムの斎藤佑樹投手(28)が6日、敵地のZOZOマリンスタジアムで行われたロッテ3回戦で今季初登板初先発。プロ初登板となったロッテのドラフト1位ルーキー、佐々木千隼投手(22=桜美林大)との投げ合いでも注目されたが、6回途中3失点で敗戦投手となった。

 斎藤は初回、3番・清田への2球目フォークボールが内角高めにすっぽ抜けるシーンもあったが、3者凡退に仕留めて上々の立ち上がり。2回には先頭の4番・パラデスが一、二塁間方向に打ち上げたフライが秒速13メートルの強風にあおられて一塁ファウルフライになるなど、海沿いにあるこのスタジアム独特の環境に苦しめられながらも4人連続でアウトを取った。

 だが、この回、続く5番・鈴木に左前打され初安打を許すと、続く6番・ダフィーは空振り三振に仕留めたもののスタートを切っていた一塁走者の鈴木に盗塁を許して2死二塁。ここで打席に入った7番・井上に1ボールからの2球目、内角シュートを左前に運ばれて先制点を許した。続く8番・田村にも左前へ連続安打され、なおも2死一、二塁のピンチ。だが、9番・大嶺翔は中堅フライに仕留めて最少失点でこの回を終えた。

 味方打線が直後の3回に1死二塁から西川の左前適時打で1点を返し、1―1の同点。斎藤はその裏、1死から角中に真ん中高めのスライダーを一塁線へ弾き返される二塁打を許し1死二塁のピンチを招いたが、清田、パラデスと主軸打者を凡退に仕留めて切り抜けた。

 だが、迎えた4回だった。斎藤は先頭の鈴木に死球を与えて出塁を許すと、1死後、2回に適時打された井上に今度は右翼フェンス下部を直撃する二塁打を打たれて勝ち越し点を許し、1―2とリードを奪われた。5回には先頭・大嶺翔に右前打され犠打などで2死三塁とされたが、清田を三塁ゴロに仕留めてピンチ脱出。6回もマウンドに上がったが、先頭・パラデスに3球で2ストライクと追い込みながら四球を与えると、ここで降板。マウンドを託した2番手の左腕・公文が登板直後から3連打を浴びて斎藤が残した走者の生還を許したため、斎藤の失点は3に膨らんだ。斎藤の投球内容は5回0/3で87球を投げ、6安打3失点。2四死球を与え、奪った三振は2個だった。ベンチに下がる際にはスタンドから斎藤に対して拍手が送られ、笑顔を見せ充実感をにじませる場面もあった。

 降板後、斎藤は「風は強かったですが、気にならなかったというよりは、計算しながら投げられたと思います。ツーシーム、フォークもそれなりに思っていた通りだったし、風をうまく使えた部分はあった。ただ、やっぱり6回の先頭にフォアボールを出してしまったところが悔しい。課題にしていきます」と語った。

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2017年4月6日のニュース