木村文 不調ゆえの迷い…止めたバットに当って併殺打

[ 2017年4月6日 09:20 ]

パ・リーグ   西武0―2オリックス ( 2017年4月5日    メットライフドーム )

<西・オ>3回無死一塁、止めたバットにボールが当たり、投ゴロ併殺打に倒れる木村文
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 たった1球の状況判断が勝負の分岐点になった。0―0の3回無死一塁で打者は西武・木村文。初球だった。左腕・松葉の真ん中低めのスライダーが止めたバットに当たり、投ゴロ併殺。「打ちにいって低いと思ったので止めたら当たってしまった」。好機を広げれば、次の打者が秋山だっただけに悔やまれる。

 木村文は開幕4試合で打率・071。先制点が欲しい3回は犠打、ヒットエンドランと複数の選択肢が考えられた。1球待ってもいい。冷静な判断が求められたが、「結果が出ていないので打席で固まってしまった」と心の整理がつかないまま打席に入った。辻監督は「(初球は)待てを出せば良かった。1球待つと思ったけど、まさか止めたバットにね。悩んでいただろうから、エンドランをかけようと思ったけど」と悔やんだ。

 相手を上回る7安打も4併殺と好機をつぶし、今季初の零敗。木村文は「次に同じ場面がきたら中途半端にいってはいけない」と反省した。緻密さを求める辻野球の浸透はもう少し時間が必要だが、まだ138試合ある。失敗を今後の糧にしなければいけない。(平尾 類)

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2017年4月6日のニュース