マエケンより速い!野村球団最速通算50勝 2冠の貫禄

[ 2017年4月5日 09:23 ]

セ・リーグ   中日1―7広島 ( 2017年4月4日    ナゴヤD )

<中・広>7回裏2死、京田を三ゴロの仕留めマウンドを降りる野村
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 広島は4日、敵地で中日を投打に圧倒した。野村祐輔投手(27)が7回を4安打1失点の粘投。右足首に打球が当たるアクシデントに動じず節目の50勝目を飾れば、打線もブラッド・エルドレッド内野手(36)の先制2ランを起点に、今季初の先発全員12安打で7得点。開幕から4試合連続2桁安打は球団史上初だ。開幕ダッシュする赤ヘル、連勝は3に伸びた。

 チームを引っ張る自覚が行動に表れた。3点を先取した直後の2回。先頭・平田のゴロがワンバウンドで野村の右足首を襲う。ベンチで治療し、痛みがある中で続投を志願。走塁中に腫れが出たため7回99球で降板したが、4安打1失点の内容には満足感がにじんだ。

 「苦しかったけど、粘って投げられた。3点を取ってもらったのが大きい。打球? 当たったけど、投げたかったので」

 身上の粘り腰を発揮した。先頭・大島に四球を与えた初回は無死三塁、4回も無死二塁のピンチに見舞われたが、丁寧な投球で後続を断った。奪った21アウトのうち、内野ゴロでのそれは12個。内角と低めを制球よく突き、代打・溝脇のソロによる1失点に抑えた。

 バットでも勝利に貢献した。エルドレッドの先制2ランが飛び出した2回、なおも2死二塁で左前打を放つと、6回2死二塁でも左前打でつなぎ追加点を演出。「チャンスで打ててよかった」と白い歯をのぞかせた。

 最多勝、勝率1位のタイトルを引っさげて臨む6年目。先発陣のキャプテンを務める今季は、開幕投手に名乗りを上げただけでなく、投球回数180イニング超、防御率1点台など高いハードルを自らに課す。高い意識と自覚がにじむ。胸に刻むのはレジェンドの言葉だ。

 「“今季が大事だぞ”と言われている。少しでも近づくためには、今年がスタートだと思う」

 日米通算203勝を挙げた黒田博樹氏からのエール。「勝ち負けも大事だけど、それより1年間投げ抜くことにフォーカスしてやって欲しい。その上で2桁勝てば、祐輔はもう一つ上のステージに上がれると思う」。同氏は言葉を重ねた。

 ナゴヤドームでは13年9月24日以来、1288日ぶりの白星。これで通算50勝となった。110試合目での到達は、黒田氏の161試合目、前田健太(ドジャース)の122試合目を上回るペースで、広島の投手では最速。野村は言う。

 「シーズンは始まったばかり。これからも勝ち星を伸ばしていきたい」

 好投手からエースへ。さらなる飛躍を誓う2017年、27歳はこの上ないスタートを切った。(江尾 卓也)

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