マー「この結果を受け止めきれない」…OP戦好調も開幕戦7失点KO

[ 2017年4月4日 05:30 ]

ア・リーグ   ヤンキース3―7レイズ ( 2017年4月2日    セントピーターズバーグ )

<レイズ・ヤンキース>2回2/3を8安打7失点で降板した田中
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 ヤンキース・田中将大投手(28)が2日(日本時間3日)、開幕戦のレイズ戦で2回2/3で7失点KOされ、黒星を喫した。歴代ヤ軍開幕投手の最短タイでの降板で、7失点は日米を通じて自己ワーストタイ。開幕戦は楽天時代から4試合で0勝3敗となった。メジャートップの防御率0・38だったオープン戦から一転し、周囲の期待を裏切るまさかのマウンド。チームは12年から球団記録となる開幕戦6連敗となった。

 開幕戦独特の緊張感の中、田中のマウンドはわずか6球でかき乱された。初回先頭のディカーソンに2球目を中前へ運ばれると、2番キーアマイヤーには4球目を二塁打とされ二、三塁。「開始から立て続けにポンポン打たれて。あそこからおかしくなった」。相手の速攻で崩され、修正力を発揮できなかった。

 「甘い球は全部打たれて“いいところに投げないと”という気持ちが働いた。際どいところはボールになって。気持ちと体のバランスが整っていなかった」

 調律できず、犠飛と2点中前打で初回に3失点。味方が2点を返した直後の2回は、2死からの四球後にロンゴリアに左越え2ランを浴びた。ポール際だけ低くなっているフェンスをかすめるように越えた打球をぼう然と見つめた。「よし、ここからと立て直すチャンスをもらったのに、そこでも立て直せなかったというのも凄い情けない」。3回にもソロなどで2点を加えられた。

 7失点で2回2/3KO。「何もできなかった」と4度、繰り返した。キャンプイン前日の2月14日、メジャー日本投手初となる3年連続開幕投手の大役を知らされた。「キャンプ初日から今日を目標にしてきた。こういう結果になって非常に悔しいです」。ベンチではうつむき、タオルを首に巻くしかなかった。

 8安打中、5本はスプリット。低めの宝刀を狙われた。「結果球がスプリットが多いとは気づいていたが、他は制球できていなかった。投げるボールが他になかった」。これまでなら自慢の球種の多彩さを生かし、他に軸球を探り修正してきたが、全てに納得がいかない。唯一頼れたのがスプリット。そこを狙いすまされた。完敗だった。

 「正直、今はこの結果を受け止めきれない部分がある」。メンタルの超人が正直にこぼす。「でも受け止めて、前に進むしかない」。次々回登板の13日(日本時間14日)には、地の利ある本拠地でのレ軍との再戦が待つ。リベンジの機会はすぐ訪れる。この悔しさを力に変えられなければ田中じゃない。 (後藤 茂樹)

 ▼ヤ軍ジョー・ジラルディ監督 いい球がいかない日もあるが、いつもは制球力で切り抜ける。今日はその制球力もなかった。土曜日(現地8日オリオールズ戦)やり返してくれるはず。

 ▼ヤ軍ラリー・ロスチャイルド投手コーチ 彼も人間。とにかく制球が安定していなかった。普段はうまく修正するが、今日はできなかった。

 ▼田中の過去の開幕投手 15年4月6日ブルージェイズ戦で初の大役。3回にエンカーナシオンの2ランなどで一挙5点を奪われ、4回5失点で敗戦投手。ヤ軍開幕投手の4回降板は30年ぶりだった。昨年4月5日アストロズ戦は2―1で迎えた6回2死からコレアに同点ソロを被弾。5回2/3を2失点で自身に勝敗は付かなかった。楽天時代は12年の1度だけ。3月30日ロッテ戦6回5失点で敗戦投手となった。

 ≪田中の主なワースト≫

 ☆失点7 日米を通じ自己ワーストタイ。メジャーでは14年9月27日レッドソックス戦、15年6月21日タイガース戦、16年7月10日インディアンス戦、同8月2日メッツ戦に続き5度目。楽天時代には5度あった。

 ☆自責点7 メジャーでは15年に1度、16年に3度あった6を超えるワースト記録。楽天時代は4度あった。

 ☆ヤ軍開幕戦2回2/3KO ヤンキースでは73年メル・ストットルマイヤー、83年ロン・ギドリーに並ぶ球団ワースト。田中の過去最短は1回2/3。

 ☆防御率23・63 1試合ごとに更新する積算の数字としてはメジャー自己ワースト。楽天ではプロ初登板の07年3月29日ソフトバンク戦で1回2/3を投げて自責点6、防御率32・40となった。

 ☆ヤ軍6年連続開幕戦黒星 ヤンキースは34〜38年の5年連続を更新。

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