履正社9回逆転勝ち!悲願初Vへ史上初の決勝大阪対決

[ 2017年3月31日 05:30 ]

第89回選抜高校野球大会第11日・準決勝   履正社6―4報徳学園 ( 2017年3月30日    甲子園 )

<報徳学園・履正社>1回2死、履正社・安田が右超えに先制本塁打を放ち、ガッツポーズでダイヤモンドを回る
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 準決勝2試合が行われ、31日の決勝は履正社、大阪桐蔭の大阪対決となった。履正社は6―4で報徳学園(兵庫)に逆転勝ち。初回に注目スラッガー・安田尚憲内野手(3年)の今大会初本塁打で先制すると、9回は1点差を追いつき、若林将平外野手(3年)が決勝打を放った。大阪桐蔭は秀岳館(熊本)を2―1で下した。大阪勢同士の決勝は史上初。履正社は春夏通じて初、大阪桐蔭は12年以来2度目の頂点を目指す。

 苦しんだ。お立ち台に上がった岡田龍生監督の目は充血していた。報徳学園2番手・池上に3回1死満塁の好機を断ち切られ、以降は8回までゼロ。「生徒たちが何とか決勝に連れていってくれた」と深い息をついた。

 1点を追う9回。先頭の代打・白滝が右中間二塁打し、1死一、三塁から溝辺がセーフティースクイズ(記録は野選)を決めて追いついた。さらに1死満塁で、打席に若林。準々決勝まで打率・154と絶不調だった4番の打球は、背走した前進守備の右翼手の右にぽとりと落ちた。大会中、宿舎で「“頼むぞ”と抱いて寝ている」というバットが決勝打を生んだ。

 試合を動かしたのは、3番の安田だ。初回2死から高校通算50号に到達する先制ソロ。右翼席へ弾丸ライナーで運んだ。帽子のツバには「不動心」と書いている。憧れる松井秀喜氏(元巨人、ヤンキース)の著書のタイトルから取った。「松井さんの本塁打はかっこいい。松井さんのような本塁打を打ちたい」と乗り込んだ甲子園。「イメージした場所でイメージした本塁打」と喜んだ。

 履正社で最多の高校通算本塁打を記録したのは、55発を放った現オリックスのT―岡田。その大砲は、1月末の練習を見て安田に度肝を抜かれた。「打球が違う。僕の記録は抜かれるだろうし、抜いてもらわないと困る」。10年のパ・リーグ本塁打王が認めたパワーは、2打席目以降は相手に強く警戒されて3四球。最終回もバットを振らずに歩き、満塁で4番の主将に回した。「若林なら打ってくれると信じていた」と笑みを浮かべた。

 この日同様に9回に勝負を決めた日大三との1回戦で岡田監督に「仕事をしていない」と言われた3、4番が、ここにきて復調した。満を持して臨む大阪桐蔭との決戦。昨秋は大阪府大会準決勝で当たり、安田の3ランなどで7―4で勝った。3年前に龍谷大平安(京都)との決勝で敗れた岡田監督は、悲願達成へ「勝ちたい。1番と2番は全然違う」と本音を隠さなかった。(吉仲 博幸)

 <狙う秋春連覇>履正社は昨秋の明治神宮大会で優勝。前年の神宮V校の決勝進出は昨年の高松商に次ぎ2年連続7校目。02年報徳学園以来4校目の秋春連続日本一を目指す。

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