楽天・美馬 かつてのライバル稀勢の里から激励「一緒にフィーバーしよう」

[ 2017年3月29日 10:15 ]

楽天の美馬
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 楽天の今季開幕戦となる31日のオリックス戦(京セラドーム)で先発する美馬学投手(30)が28日、Koboパーク宮城で練習を行い、大相撲春場所で2場所連続優勝した旧友の横綱・稀勢の里(30=田子ノ浦部屋)から「一緒にフィーバーしよう」と、激励を受けたことを明かした。左肩付近の負傷を押して強行出場した新横綱に刺激を受け、自身初めての大役に臨む。

 開幕投手に指名されてから一夜明け、美馬は楽天の本拠・Koboパーク宮城で約2時間、キャッチボールやランニングなどで軽快に汗を流した。大一番まであと3日。「開幕投手というのはなかなかできることじゃない。その舞台に立てる幸せを感じて投げたい」と口にした。岸がインフルエンザB型を発症して急きょ回ってきた出番だが、既に気持ちは切り替わっている。

 旧友から強い刺激を受けた。同じ茨城県出身で藤代中時代に試合で投げ合ったこともある、当時、長山中のエースで4番だった稀勢の里が、横綱となって初めて迎えた春場所で優勝した。しかも13日目に左肩付近を負傷したが、テーピングを施して、その後も強行出場。千秋楽では本割と優勝決定戦に勝って、頂点を極めた。「本当に感動しました。(左肩が)あの状態だったので、出るだけだと思っていたら、1回どころか2回も勝って優勝した。勇気をもらいました」。現在でも親交があり、定期的に食事をともにする友人の雄姿に心が震えた。

 その後、無料通信アプリ「LINE」で祝福メールも送った。同時に開幕投手を務めることも報告した。横綱からは「一緒に盛り上げよう。一緒にフィーバーしよう」と返信があった。稀勢の里は中学3年時、茨城の野球の名門・常総学院や美馬が進学した藤代から誘いがあったが、相撲の道に進むことを選択し、卒業後、鳴戸部屋に入門した。最後に対戦したときには「俺は相撲をやるから野球を頑張って」と声を掛けてくれた。その良きライバルからの「フィーバー」への誘い。競技は違えど、背中を押された。自身も優勝した新横綱にあやかり、初の大役を白星で飾る。

 岸からも電話で「本当にごめん」と謝罪を受けた。当初、先発予定だった4月1日の第2戦からの「逆スライド」。25日の中日とのオープン戦(ナゴヤドーム)から中5日での登板となったが「しっかり疲れを取ることを意識したい」と話した。一番悔しい思いをしているのは岸自身であることも自覚している。横綱からのエール。そして、先輩の思い。全てを胸に留めて、29日、決戦の地・大阪に入る。 (黒野 有仁)

 ▽フィーバー(fever)英語で極度に興奮すること、熱狂することを意味する。78年日本公開のジョン・トラボルタ主演映画「サタデー・ナイト・フィーバー」の影響を受け、ディスコなどでダンスを踊って熱狂。「フィーバーする」という言葉が生まれた。パチンコで大当たりすることも「フィーバー」という言葉が使われるようになった。

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