藤浪 大収穫得たWBC…青木の金言、千賀のフォーク、石川のシンカー

[ 2017年3月28日 11:50 ]

甲子園の室内練習場で汗を流す藤浪
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 阪神・藤浪晋太郎投手(22)が27日、今年2回目となる年間コラム「晋意」で第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)を戦った侍ジャパンとして過ごした濃密な1カ月を振り返った。大きな収穫として挙げたのは唯一の現役メジャーリーガーだったアストロズ・青木宣親外野手(35)との出会い。野球に対する考え方など数々の助言を授かったことを明かし、5年目の開幕へ決意を新たにした。

 試合はあまり投げられなかったですけど、すごくいい雰囲気で野球をやれました。学ぶこと、吸収することは多く、純粋に楽しかったです。

 投手の先輩方にはストレッチ、体操、コンディショニングのことを聞くことができました。球種でも千賀さんにフォーク、石川さんにシンカーの握りを教えてもらいました。実際に使えるかどうかは分かりませんが、引き出しの一つにはなりました。

 小さい時から憧れてきたWBCという舞台に自分が立てたと実感できたのは初戦のキューバ戦前のオープニングセレモニーです。全員で整列して国歌を聞いている時に東京ドームが超満員だったんです。満員の球場は今までも経験していましたが、その時の空気がすごく良かったんです。今までの経験で言うと、高校野球に近いです。胸の高鳴り、高ぶりを久々に感じましたし、言葉にするのは難しいですけど、「興奮」が近いですね。

 大会が始まってからチームの一体感は高まっていきました。ベンチにいたら自然と前に寄りかかって声を出そうという雰囲気にもなります。タイブレークまでもつれた2次ラウンドのオランダ戦のようなしびれる試合では、自分は投げていないのにブルペンではみんなでガッツポーズしたり、騒いでいました。

 もちろん、投げてみたいですけど、準決勝での菅野さんや、千賀さんの投球を見て、うらやましさはなかったです。チームとして勝ちたいと思っていたので、単純に抑えてうれしかったですね。

 控えに回ったことに違和感はなかったです。チームが勝てる最善の策だと思うので自分が…という風にはなりませんでした。菅野さん、千賀さん、石川さんと自分の差を挙げるなら、ここ一番での安定感じゃないでしょうか。高いパフォーマンスを、どれだけの割合で出せるかだと思います。

 この1カ月で一番変わったのは野球に対する考え方です。大会期間中に青木さんに何度か声をかけてもらって、30分ぐらいゆっくり話す機会が2、3回あったんです。昨年は特に野球に対して考えすぎる部分が多くなってしまって“野球を楽しめていない”と感じることもあったと伝えると、青木さんからは“楽しんでやったほうがいいぞ”と言って頂きました。“俺もそういう時期はあったし、余計なことは気にせずにいこう”と。面識はほとんどありませんでしたが、メジャーで活躍されている方から直接、野球に対する気持ちの持ちようや考え方を聞けたことは大きな収穫になったと思います。

 青木さんの言葉もあって、今は物事をいい意味で軽く捉えられるようになりました。もっと気楽に肩の力を抜いて…というイメージです。シーズンへ向けても目標を明確にして、単純にやるだけだと思います。何勝とかではなく、いい成績、圧倒的な成績を残せるようにしたい。そのために何をするのか。シンプルに、それだけです。昨年は特に考えすぎていたので、物事を一つ一つ大きく捉えすぎないようにしたいです。持っているものを最大限出すしかないと思っています。

 間もなくシーズンが始まります。実戦不足は否めませんが、何とかしないといけません。ベストに合わせていくのが仕事ですから。開幕ローテーションの構想に入れてもらっているのはありがたいですし、応えないといけません。それに見合うだけのパフォーマンスをできるよう調整していきたいです。(阪神タイガース投手)

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