菅野は?由伸監督「疲労があった」…マイコラス開幕投手を決断

[ 2017年3月28日 05:33 ]

マイコラス(右)とボールの握りを確認し合う菅野
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 巨人のマイルズ・マイコラス投手(28)が今季開幕戦、31日の中日戦(東京ドーム)で先発することが決まった。高橋由伸監督(41)が27日に通達し、東京都内で行われた巨人ファンの財界人の会合「燦燦(さんさん)会」で公表した。当初予定していた菅野智之投手(27)はWBCでの疲労を考慮し、4月4日のDeNA戦(横浜)に回す。

 開幕4日前のサプライズ指名だった。高橋監督は冒頭のあいさつで、自らの決断を明かした。「開幕投手はキャンプ、オープン戦で安定した投球をしてくれたマイコラスに託します」。菅野が務めるはずだった大役。来場者がどよめいた。

 WBCで準決勝まで投げて帰国した菅野は、高橋監督と話し合いの場を持った。内容は現状のコンディションについて。「思っていたより疲労があった。投げられないことはないが、投げるには多少の無理が必要だと思った」というエースの思いを指揮官は受け止め、最善策を結論づけた。

 「菅野は開幕へのこだわりを示してくれたが、WBCの負担は大きいと判断した。2カード目の横浜(DeNA戦)の初戦にいってもらう」

 代役に指名されたマイコラスの準備は万端だ。オープン戦は3試合で防御率2・25と安定。第1子誕生に立ち会うため19日から米国に一時帰国したが、現地で2度のブルペン投球を行うなど入念な調整を続け、26日に再来日した。昨季は右肩痛の影響で2軍で開幕を迎え、4勝にとどまった。「開幕投手を務めることになれば、凄く光栄。今季は全てを出し切りたい」。初登板から悔しさをぶつける決意だ。

 菅野の今季初戦に懸ける思いも変わらない。DeNAは昨季、チームが10勝14敗で負け越し、CSファーストステージでも敗れた相手。「初戦で勝てれば今季はいい印象でいける。大事な一戦」と言いきり、侍ジャパンのエース対4番の構図となる筒香との対決へ「日本で一番いいバッターだと思う。対戦していて気合が入る」と腕を撫した。マイコラスと菅野。2人がともに白星をつかみ、高橋監督の決断が正しかったことを証明する。 (重光 晋太郎)

 ≪巨人外国人開幕投手は3人目≫巨人はマイコラスが開幕投手に内定した。外国人の開幕投手は昨年のジョンソン(広)、メッセンジャー(神)以来。チームでは09年グライシンガー(敗戦投手)以来3人目で、勝利投手となれば99年ガルベス以来18年ぶりとなるがどうか。

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