【甲子園百景・春】静岡・竹内「野球は高校で終わり」夏も聖地へ、そして医師の夢へ

[ 2017年3月28日 07:55 ]

第89回選抜高校野球大会第8日・2回戦   静岡8―11大阪桐蔭 ( 2017年3月27日    甲子園 )

<静岡・大阪桐蔭>9回、ピンチをしのいでガッツポーズでベンチに戻る静岡・竹内
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 静岡が優勝候補の大阪桐蔭を最後まで苦しめた。力投を続けた池谷(いけや)が9回1死で力尽き、竹内奎人(けいと)がマウンドに上がった。福井、坂之下を中飛、三振に仕留め逆転への祈りを込めたが届かなかった。

 「甲子園のマウンドは他の球場とは違って特別。しっかり抑え流れを戻したかった」。打者2人、わずか8球でも竹内にとっては特別な一瞬だった。河津桜で有名な伊豆河津町の出身。中学時代はU―15日本代表にも選ばれた逸材。将来は医師を目指し、勉強と甲子園の“W夢”を実現するため、静岡に入学した。

 池谷が故障で投げられないときは右のエースとしてチームを支えた。勉強との両立は簡単ではないが「野球をしてきて、将来は整形外科医としてスポーツする人を助ける立場になりたい」としっかり目標を持っている。大阪市内のホテルで2週間。夜の自由時間を利用し教科書、参考書を開いている。「昨夜もロビーにある机の上で遅くまで勉強していましたよ」と大石卓哉部長が文武両道ぶりを教えてくれた。

 「野球は高校で終わり。だから夏にこのマウンドに立ちたいんです」。甲子園の土は持ち帰らない。河津桜の季節は終わっても、竹内の挑戦はこれから本番を迎える。(落合紳哉・スポニチ特別編集委員)

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