異色中2でスキー全国制覇 大阪桐蔭2年根尾 初聖地マウンド「力んだ」

[ 2017年3月28日 05:30 ]

第89回選抜高校野球大会第8日・2回戦   大阪桐蔭11―8静岡 ( 2017年3月27日    甲子園 )

<静岡・大阪桐蔭>8回途中から登板した大阪桐蔭・根尾
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 最後の打者をスライダーで空振り三振に仕留めても笑みはない。大阪桐蔭・根尾は険しい表情で整列に加わった。「6点取って6点取られた試合。最後まで何があるか分からない」。勝利してもなお、集中力を保っていた。

 大阪桐蔭史上ワーストの初回6失点。初回に6点を先制しながら、貯金を吐き出した。乱打戦を断ち切ったのは背番号7のスーパー2年生。「5番・遊撃」で先発し、2点差を追う8回、自身の左前打から4本の長短打を絡めて3点を奪い逆転した。直後、初めて聖地のマウンドに立った。「力んだ」と1死から四球と左前打で一、二塁を招いたが後続を断つと、9回は3人斬りで締めた。

 「(ポジションは)全部楽しい。“もっとやってやるぞ”と思うのは、特にマウンドです」

 豪雪地帯の岐阜県飛騨市出身。幼少期からスキーで体を鍛え、中学時代は野球とスキーで活躍し、2年時には全国大会でアルペン種目の回転で優勝。西谷浩一監督が「スキーをしていたので、他の子と比べたら野球歴は2/3くらい」と話すが、50メートル6秒0の脚力と最速148キロを誇る強肩など、潜在能力は圧倒的だ。

 宇部鴻城との1回戦では遊撃と中堅を守り、この日は4回にブルペンで15球を投げただけで、146キロを計測した。投手、内野、外野の三刀流をこなす根尾は「あと3回勝つ」と頂点だけを見つめる。 (吉仲 博幸)

 ◆根尾 昂(ねお・あきら)2000年(平12)4月19日、岐阜県飛騨市生まれの16歳。河合小2年から「古川西クラブ」(軟式)で野球を始め、遊撃手と投手。古川中では「飛騨高山ボーイズ」で遊撃手と投手。大阪桐蔭では1年夏から背番号18でベンチ入りし、1年秋からレギュラー。最速148キロ。1メートル77、76キロ。右投げ左打ち。

 ≪取って取られて初回は過去最多≫大阪桐蔭―静岡は初回に両軍とも6得点。初回に取り合った得点としては、3点以上が過去5度あり、この数字を大幅に超えた。夏の最多は14年1回戦の4点(藤代8、大垣日大4)でこれも上回った。また初回両軍合計12得点は71年春2回戦(報徳学園1、東邦11)、前記14年夏と並び春夏の最多タイ。

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