決勝2ランの米国ホスマー WBCならでは「国を背負う誇り感じて」

[ 2017年3月17日 05:30 ]

WBC2次ラウンドF組   米国4―2ベネズエラ ( 2017年3月15日    米国・サンディエゴ )

<米国・ベネズエラ>8回、決勝2ランを放ったホスマー(右)はA・ジョーンズと興奮気味にハイタッチ(AP)
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 WBCの2次ラウンドF組は15日(日本時間16日)、1試合が行われ、悲願の初優勝を狙う米国が終盤の2発で強豪ベネズエラに逆転勝ちした。大事な初戦を制したジム・リーランド監督は「素晴らしい試合だった。言うのは簡単だけど、やっぱり素晴らしい試合」と興奮が収まらない様子で振り返った。

 打線が目を覚ましたのは、1―2の8回だ。昨季、カブスの108年ぶりのワールドシリーズ制覇に貢献したH・ロンドンに対し、2番のA・ジョーンズが起死回生の同点ソロを左中間へ叩き込む。昨季まで6年連続25本塁打以上の外野手は「これで生き延びたと思った」。会場のサンディエゴには海軍基地があり、A・ジョーンズはここで育った。家族や友人が米軍に属しており「軍務は国を代表して就く仕事。自分も国の代表として貢献できた」と母国への思いを話した。

 さらに1死一塁から5番ホスマーが初球を右翼へ決勝2ラン。「ジョーンズの一振りでベンチが生き返った」と奮い立ち、一塁ベースを回る前に大きく吠えた。一昨年のワールドシリーズを制したロイヤルズの主砲は、昨年の球宴ではMVPを獲得。お祭り男の面目躍如にも「球宴とは違い、国を背負う誇りを感じて戦っている」と表情を引き締めた。14年にロ軍でプレーした青木とはクラブハウスで連日のように「ノリ、ノリ!」と声を掛け、談笑していた間柄。決勝トーナメントでは危険なライバルとなる。

 この日のスタメンは昨季メジャー224本塁打の豪華打線だったが、相手のベネズエラも211発。ドミニカ共和国、プエルトリコと強豪ぞろいのF組にリーランド監督は「簡単ではない。ここにいるのは全て傑出したチーム」と次戦を見据えた。

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2017年3月17日のニュース