【中畑清WBC視点】一発で「喝!」筒香はやっぱり侍のど真ん中

[ 2017年3月16日 10:10 ]

WBC2次ラウンドE組   日本8―3イスラエル ( 2017年3月15日    東京ドーム )

<日本・イスラエル>試合前、中畑氏(右)と話をする筒香
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 一振りで空気を変えるのが4番。さすが筒香、自分の役割が分かっている。0―0で迎えた6回の先頭打者。重い雰囲気を切り裂くには一発しかない。1ボールからの2球目をフルスイング。バックスクリーン右にぶち込んだ。

 序盤は拙攻の連続。初回無死一塁で菊池が強攻して三振に終わり、嫌な流れに入った。2回無死一、二塁も送らず逸機。3回無死一塁は菊池にバントのサインが出たが送れず、またも三振。イライラする展開が続いていた。前日のキューバ戦では中前への適時打を2本放った筒香。試合前に聞いたら「(2本とも)ツーアウト三塁でしたから」と話していた。展開、状況を考えてのタイムリー狙い。この日は一転、豪快な一発でチームに「喝!」を入れたのだ。

 ここから一挙5点。やっぱり筒香はチームのど真ん中にいるんだな。ベンチでは腰の張りでスタメンを外れた中田が満面の笑みを浮かべてバンザイ。出場できなくてもチームメートの一発で盛り上がる。チームが一つになっている証拠。米国でも侍一丸で強敵に立ち向かってほしいね。

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2017年3月16日のニュース