中田欠場も筒香がいる!4番弾で侍打線息吹き返した

[ 2017年3月16日 05:30 ]

WBC2次ラウンドE組   日本8―3イスラエル ( 2017年3月15日    東京ドーム )

<日本・イスラエル>6回無死 筒香は中越えに先制ソロを放つ
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 アサヒスーパードライプレゼンツ・第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で世界一奪還を目指す侍ジャパンは15日、イスラエルを8―3で下して2次ラウンドE組で3戦全勝とし、同組1位で4大会連続の準決勝進出を決めた。6回に筒香嘉智外野手(25=DeNA)の先制中越えソロが号砲となり、先発全員の13安打を放った。日本は米ロサンゼルスで21日(日本時間22日)に行われる準決勝でF組の2位と対戦する。

 均衡を破るためにはここで打つ必要があった。0―0で迎えた6回。先頭の4番・筒香はアクセルロッドの141キロ直球を強振し、ライナーでバックスクリーン右に叩き込んだ。今大会第3号は値千金の先制ソロ。東京ドームに耳をつんざくような大歓声が響いた。

 「とにかく強い打球を打って塁に出ようと思って打席に入った。良い当たりだったのでいったかなと思った」。準決勝進出への号砲。5回まで6残塁と嫌な流れだった打線も息を吹き返した。この回、打者11人で5得点を挙げ、8回にも3得点。5番の中田が腰の張りで欠場した中、4番が引っ張った。先発全員の13安打で初対戦のイスラエルを撃破し、無傷の6連勝で米国行きを決めた。

 不動の4番は「4番どうこうより、チームが勝てればいい」と話したが、1大会3本塁打は06年多村、今大会の中田に続く日本代表最多タイ。チームとしても10本目で06年の第1回大会と並ぶ最多だ。06年当時、筒香は中学生。和歌山の自宅で世界一への軌跡をテレビ観戦し、初めて日の丸を意識した。25歳になった若武者が、今や侍のど真ん中にいる。小久保監督も「日本の4番の筒香の一発で流れをつくってくれた」と最敬礼した。

 重圧を乗り越えた。オランダ戦が行われた12日の午前中。筒香は横浜スタジアムのロッカーにいた。バット用の乾燥剤を持ち帰るためだった。都内の宿舎から約40分。世界一へ、少しの準備も怠るわけにはいかなかった。ただ、チーム関係者にこう漏らしたという。「僕、4キロ痩せたんですよ…」。体調管理には人一倍気を使うが、初めてのWBC、日本の4番を背負う重圧が無意識にのしかかっていた。つかの間の時間をチームメートと過ごし、エールを送られ、周囲の支えがあっての自分と再認識した。

 決勝ラウンドはメジャーのスーパースターたちが立ちはだかる。ただ、筒香は言う。「怖がる必要は何もない。同じ人と人が対戦するわけだから負けを恐れずにいきたい。準決勝に向かって最高の準備がしたい」。世界一奪還へ、日本が誇る4番は己の力を信じ続ける。 (柳原 直之)

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