大谷 開幕二刀流浮上 栗山監督「投手も間に合うかもしれない」

[ 2017年3月14日 05:30 ]

日本ハムの大谷
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 右足首を痛めて再調整を進める日本ハム・大谷翔平投手(22)が、二刀流で開幕を迎える可能性が浮上した。14日のDeNAとのオープン戦(札幌ドーム)で、まず打者として1軍復帰。栗山英樹監督(55)は、当初は間に合わないとしていた開幕からの投手出場にもターゲットを向けていく考えを示した。

 31日の西武との開幕戦(札幌ドーム)で大谷は打者のみでの出場の見込みだったが、今後の患部の状況次第では開幕ローテーション入り、さらには3年連続開幕投手にもいちるの望みが出てきた。栗山監督は13日、札幌行きの便を待つ岡山空港で言葉を選びながら、新たな可能性を口にした。

 「投手は投手として(調整を)進めるし、打者は打者として進める。どっちが早くなるか分からない。これから投手の方も進めるので。間に合うかもしれないので」

 大谷は14日に本拠地オープン戦で1軍合流。開幕でのDH出場が最大目標だと思われていた。11、12日にイースタン教育リーグにDHで2打席ずつ出場。患部について「問題はない」と話した。一方で12日は鎌ケ谷の室内ブルペンで、軽めながら7球、1月22日以来の投球練習。足首の負担を軽減する投球用のハイカットのスパイクを採用した右腕に、栗山監督は「肩ができているので」と本格投球再開が近いことを示唆した。

 札幌ドームは土より負荷がかかる人工芝。指揮官は「ここからが難しい。相当怖いからね」と、注意深く足首の状況確認を行う構えだ。一方で2月初旬に一度は否定した投手として開幕を迎える可能性が、再浮上した。

 開幕ローテーションについて前日「開幕投手だけで決めているわけじゃなくて、並びが決まらないから苦しんでいる」とした栗山監督。全てが順調なら…。31日のマウンドに大谷が立つ可能性もゼロではない。 (春川 英樹)

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2017年3月14日のニュース