侍J松井裕 左キラーだ!3連続K 強化試合から7者連続

[ 2017年3月11日 05:30 ]

WBC1次ラウンドB組   日本7―1中国 ( 2017年3月10日    東京ドーム )

<日本・中国>ナインを出迎える松井裕(中央)
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 落ち着いていた。跳びはねるようなダイナミックな投球フォーム。これが侍ジャパン・松井裕だ。5―1の7回に4番手で登板。先頭の許桂源(シュウ・グイユェン)に対し、高めの149キロ直球でハーフスイングの三振に仕留め、続く杜暁磊(ドゥ・シャオレイ)もチェンジアップで空振り三振。最後はチュ夫佳(チュ・フージャ)をこれも高めの145キロ直球でバットに空を斬らせた。

 「久しぶりの緊張感だった。強化試合から腕は振れていた。球の切れは良かった」。3日の阪神との強化試合(京セラドーム)から3試合にまたがり7者連続三振。昨季の奪三振率は12球団守護神トップの10・83。帰りの球場通路では「もう少し低めに投げたい」と反省したが、存分に持ち味を発揮した。

 「投げるのが東京ドームだったので少し思い出した」。15年秋。大逆転負けを喫した「プレミア12」準決勝・韓国戦の舞台も東京ドームだった。先発の日本ハム・大谷が7回無失点で則本にバトンを渡したが、3―0の9回に1点を返され、なお無死満塁で交代。そして3番手・松井裕も押し出し四球を与え、打者1人で降板し、苦しい流れを止められなかった。

 試合直後。松井裕は大谷に食事に誘われ、都内の焼き肉店にいた。「そりゃヘコむと思うけど、しようがない。言葉はあまり掛けていない」と大谷。無言のエールだった。その大谷が右足首痛でWBCを欠場。発表直後に松井裕の元に大谷から無料通信アプリLINEで「一緒にやれなくて残念だけど頑張ってな」とメッセージが届いた。「まっちゃん」「翔平さん」と呼び合う間柄。松井裕は「力むと良くない。あの時のことは忘れるようにしていた」。切り替えが大事だと学んだ。「翔平さん」の分まで代表の誇りを持ってマウンドに上がっている。

 2次ラウンドで対戦するオランダにはヤンキースの正遊撃手グリゴリアス、イスラエルにはメッツで12年に32本塁打のデービスという左の強打者がいる。同じ中継ぎ左腕の宮西が技巧派なら、松井裕は力でねじ伏せる。決勝トーナメント進出へ、「若き奪三振マシン」が侍ジャパンの貴重なオプションになる。 (柳原 直之)

 ≪手ごわい左打者≫2次ラウンドで対戦する各国には手ごわい左打者がいる。オランダはヤンキースの正遊撃手で昨季20本塁打のグリゴリアスが今大会で3二塁打を含む打率.417、レンジャーズのプロファー(両打ち)が1本塁打を含む.545。イスラエルのデービスは.500で、メッツ時代の12年に32本塁打を放ったパワーヒッターだ。再び対戦するキューバは、1番打者の韋駄天(いだてん)サントスが打率.545と好調をキープしている。

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