ドミニカ共和国 連覇へド迫力9点!先発野手合計メジャー1795発打線

[ 2017年3月11日 05:38 ]

WBC1次ラウンドC組   ドミニカ共和国9―2カナダ ( 2017年3月9日    米国・マイアミ )

<ドミニカ共和国・カナダ>快勝し、大きなバナナのレプリカを掲げるドミニカ共和国ナイン(AP)
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 WBCは9日(日本時間10日)、米フロリダ州マイアミなどで1次リーグC、D組が開幕し、C組では前回覇者のドミニカ共和国がカナダに9―2で完勝し、連覇に向けて好発進した。

 先発野手9人のメジャー通算本塁打は1795発。4番のホセ・バティスタ外野手(36=ブルージェイズ)が3ラン含む4打点の活躍を見せるなど先発全員の15安打を放った。

 5―2の6回1死二、三塁。メジャー通算308本塁打の4番バティスタがカナダの息の根を止める3ランを左翼ポール際最上段へ叩き込んだ。3安打4打点の活躍にも「このチームは全員が4番打者みたいなものだから」と謙虚に話した。

 メジャーのスターがずらりと並ぶ超重量打線。バティスタとメジャー通算445本塁打のベルトレも新たに加わって破壊力を増し、先発野手9人だけで通算1795本塁打を誇る。2回に2ランを放った9番の捕手カスティーヨでさえ、メジャー通算60本塁打だ。

 優勝した前回も指揮したトニー・ペーニャ監督は「打線は積極的かつ球をしっかり見極めていた」と目を細めた。2番マチャドは2安打を放ち、三塁守備でもフリーマンのライナーを横っ跳びで好捕。2度のゴールドグラブ受賞を誇る名手は米国生まれだが、あえてドミニカ共和国代表を選択した。「米国代表を選ぶこともできた。でもこの家族のようなチームメートと一緒にプレーしたいとずっと思っていた」。この家族的なつながりも強さの秘けつ。前回MVPのカノは「俺たちがどの国出身か、世間のみんなに忘れなくさせてやる」と連覇へ意気込む。

 前回は1次ラウンドから8戦全勝で頂点へ駆け上がった。「我々の国では男の子は5歳から全員野球をやる。誰しもがだ。我々には野球は本当に大切なものなんだ」とペーニャ監督。本気さと実力が違う。侍ジャパンの世界一奪回に立ちはだかる壁はあまりにも高い。

 ≪全野手では「1925」≫ドミニカ共和国の9日の先発には昨季ナ・リーグ最多安打のセグラ(現マリナーズ、通算43本塁打)、昨季パイレーツで4番を務めたマルテ(同58本塁打)らが名を連ねておらず、全野手合計では1925本塁打となる。前回大会の全野手合計は、12年終了時の通算で1109本だった。なお、侍ジャパンの今大会に出場している全野手の通算本塁打(青木は日米通算)は1238本。

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