清宮に小池知事お願い「決勝で東京対決見たい」19日センバツ開幕

[ 2017年3月7日 05:30 ]

笑顔で1番ポーズをする(左から)日大三・桜井主将、小池都知事、早実・清宮主将
Photo By スポニチ

 第89回選抜高校野球(19日から12日間、甲子園)に出場する早実ナインが6日、日大三ナインとともに東京都庁で小池百合子都知事(64)を表敬訪問した。1年夏の甲子園出場時以来の訪問となった清宮主将は、小池都知事を前にあいさつに立ったが、練習で声はガラガラ。「声が出なくてすみません…」と謝ってから「東京代表として日大三の皆さんと高校トップクラスの野球を見せたい」と抱負を述べた。

 小池都知事から「清宮選手、声がガラガラでしたね」と語り掛けられると、顔を赤らめ苦笑い。都知事は「東京代表が優勝と準優勝を競ってくれれば」と、決勝での東京対決を熱望し「20年東京五輪にこの中から誰か出るかもしれない。代表選手になるための甲子園というくらいの気持ちで頑張ってほしい」とエールを送った。

 真剣な表情で耳を傾けていた清宮は写真撮影では都知事と和やかに会話するなど、相変わらずの大物ぶり。この後、都議会にも表敬訪問し、出されたケーキを和泉実監督の分まで2個ぺろり。東京決戦について聞かれると「一昨年の夏から日大三戦は7連続三振。もし決勝で当たったら1本くらいは打たせてほしい」とお願いして笑いを誘った。

 8日の練習試合解禁日以降は大学チームと3試合行う予定。10日には抽選会が行われ、初戦の対戦相手が決まる。清宮の春の幕開けが、いよいよ近づいてきた。(松井 いつき)

 ≪過去1度だけ≫センバツの決勝で東京勢同士が対戦したのは72年の1度だけ。日大桜丘と日大三の対戦で、5―0で日大桜丘が初優勝した。48年の京都一商―京都二商(京都)以来の決勝同県対決で、右腕・仲根(のちに近鉄―中日)が日大三打線を2安打完封した。

続きを表示

2017年3月7日のニュース