侍・小久保監督 キューバ戦を視察 カギ握る“俊足封じ”

[ 2017年3月4日 09:05 ]

WBC強化試合   キューバ3―3オリックス ( 2017年3月3日    京セラD )

<オリックス・キューバ>6回、内野安打を放つサントス
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 侍ジャパンの小久保監督はネット裏の一室から鋭い視線を送った。1次ラウンドB組で最大のライバルとなるキューバのオリックス戦。NPB球団との対戦は、力を知る上で大きなヒントとなる。試合終了まできっちり見届けた。

 「映像だとスピード感は分からないので。1番のサントスはあのショートゴロでヒットになる。もともとスピードのある国ですけど、9番のセスペデスとともに、しっかりと頭に入れて戦わないといけない」

 左打ちのサントスは6回先頭打者で三遊間のゴロで内野安打とした。指揮官は「今日は普通に振っていたが、“走り打ち”もする選手。思ったよりスピードもあった」と警戒心を強めた。村田バッテリーコーチも「セーフティーバントもやってくる」と話した。3点を追う8回には1死一塁から右翼へ二塁打を運び、3点を挙げる同点劇をお膳立て。今大会に備える練習試合6試合で24打数10安打、打率・417と好打も光っている。

 3番セペダ(元巨人)、4番デスパイネ(ソフトバンク)の中軸は計8打数1安打だったが「本番ではもう少しスイングスピードが上がってくると思う」と小久保監督。デスパイネの動きが重たいとの指摘には「工藤監督が心配しているかも」と冗談を返したが、油断は全くしていない。

 投手陣は日本戦先発の可能性が指摘されているブランコが4回73球を投げた。「4回にマウンドに上がった時点で(中3日の日本戦は)ないかなとも思うが、ミーティングは絞らずにやる」と指揮官。初戦でキューバを倒せば勢いを得る。俊足男封じが一番の鍵だ。

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2017年3月4日のニュース