【オーストラリア分析】若手&ベテラン融合で不気味 元楽天ブラックリー「衝撃与える」

[ 2017年3月4日 08:46 ]

取材を受ける元ヤクルトのデニング(左)と元楽天のブラックリー
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 先月下旬、2日間の強化合宿を終えた元楽天の左腕ブラックリーは自信を口にした。「若手とベテランが融合して、本当にいいメンバー構成。対戦相手に衝撃を与えることができるよ」。メジャー5球団を渡り歩いて通算84試合に登板し、日本球界も知る34歳の言葉は熱を帯びた。ベテラン投手は他に元マリナーズのローランドスミス、昨季ロイヤルズで50試合に登板したサイド右腕モイランらが名を連ねる。

 若手では右腕ソーポルドが昨季メジャーデビューし、今オープン戦でも2試合、計4イニングを自責点0。双子の兄も予備登録されているL・ウェルズはマイナーの有望株だ。150キロ前後の直球とチェンジアップを武器に、昨季1Aでチームの先発トップの防御率1・77。2年連続メジャー50試合登板の右腕ヘンドリクスが1次ラウンド不参加なのは痛いが、侮れない。

 打線は09年大会のキューバ戦でチャプマン(現ヤンキース)から二塁打を打ったヒューズが国内リーグで15〜16年シーズンの打率・210の不振を脱し1割以上アップ。16〜17年シーズンに打率、打点で同リーグトップの元ヤクルト・デニングらと主軸を担う。

 06、09年大会も率いたジョン・ディーブル監督は、04年アテネ五輪で日本を破り銀メダルに導いた指揮官。「選手たちはしっかり準備して各地から集まってきてくれた。その責任感は一級品」と再び番狂わせを狙う。(大林 幹雄)

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2017年3月4日のニュース