矢野コーチ3月中旬に正捕手決断 正妻固定へ10番勝負

[ 2017年3月2日 05:30 ]

エラーの連帯責任でスクワットジャンプをする梅野(左)と坂本
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 阪神・矢野燿大作戦兼バッテリーコーチ(48)が1日、正捕手争いの決着を3月中旬に設定することを明かした。

 「昨年みたいに(レギュラーシーズンで)コロコロ捕手が変わるようなことはしたくないから。(3月の)中盤に入ったら、(正捕手の)メドを付けていかないといけないと思ってる」

 キャンプインと同時に岡崎、梅野、原口、坂本の4人で、繰り広げられてきた開幕マスクを巡る戦いは、すでにカウントダウンに入っていた。現時点で同コーチは「キャンプではみんな頑張ってくれた。良い争いをしてくれている。1つ1つの技量は若い捕手に関しては上がってきている」と飛び抜けた存在は無く、横一線を強調する。となれば、実戦の舞台で攻守両面で結果を出し続けていくしかない。

 「中旬」に相当する17日からの名古屋、関東遠征では福留ら主力の出場も濃厚なため、4人のいずれかが、「正捕手」としてラインアップに据えられる可能性は十分だ。そこから逆算すれば1軍が3日の練習試合・侍ジャパン戦(京セラ)から、15日のオリックス戦(同)まで10試合。加えて、矢野コーチが「投手も(2軍での)調整があるだろうし、数多く実戦をさせたい」と明かしたように、2軍の教育リーグも利用しながら“選考”を進めていく考えだ。

 開幕目前まで見極めることも一つの手ではあるが、オープン戦の終盤まで、4人が出場機会を分け合うようなことになればデメリットもある。なぜならローテーション投手とのバッテリー結成が、ぶっつけ本番になってしまう可能性も否定できないからだ。 

 最後に矢野コーチは、捕手陣に訴えかけるように、熱く語った。

 「レギュラー獲れるチャンスなんて何回もないんだから。自分も、それは経験したから分かる。“今がその時なんだよ”とキャッチャーみんなには言っているから」

 わずか「1席」を巡るサバイバルが熱を帯びてきた。(遠藤 礼)

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2017年3月2日のニュース