【牛島和彦 侍チェック】メド立った菅野、石川 カーブが武器に

[ 2017年3月2日 07:46 ]

侍ジャパン壮行試合第2戦   日本9―1台湾プロ選抜 ( 2017年3月1日    ヤフオクドーム )

<台湾・日本>日本代表2番手・石川
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 侍ジャパンにとっては菅野、石川の両先発にメドが立ったのが大きい。前日17安打を放った相手。早いカウントでストライクを取りにくる真っすぐ系のボールには強い。変化球を意識させ、的を絞らせなかった。

 菅野はカットボール、スライダー、カーブ。初回1死一塁で迎えた王柏融には初球から内角に食い込むスライダーを2球続けた。前日則本のスライダーをバックスクリーンに運んでいる4割打者にだ。制球に自信があってこその配球だろうが、見事二飛に仕留めた。

 打者に「変化球しかこない」と思わせたら、今度は真っすぐが有効になる。差し込めるし、高めに抜けた球でも空振りを誘える。滑るWBC球。右打者の内角への真っすぐは抜けて死球になるのが怖いのか、逆球が多かったが、変化球はまずまず制球できていた。

 石川は真っすぐもしっかり制球できていたし、カーブ、シンカーで幅のある投球ができていた。3イニングで59球。三振が6と多くて球数が増えてしまったが、出来としては良かった。

 ともにいいカーブを持った両投手。ツーシームやカットボールといった動くボール全盛期だけに縦変化は面白い。カーブを見せた後、菅野ならスライダー、石川はシンカー。腕を振って小さな変化球を投げたら効く。本番はカーブが鍵を握るとみている。(スポニチ本紙評論家)

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2017年3月2日のニュース