あの福良監督を鬼に変えた 汚名返上に燃えるオリ4年目コンビ

[ 2017年2月27日 11:35 ]

2月5日、丸刈りでキャンプに合流した奥浪
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 「仏の福良」から「鬼の福良」へ変貌させた高卒4年目コンビが汚名返上に燃えている。奥浪鏡内野手(21)と園部聡内野手(21)だ。ともに「早く(1軍に)上がれるように」と声を揃える。

 温厚な人柄で選手、スタッフを含めて人望が厚い福良監督。27日現在、今キャンプはここまで6度怒りを爆発(スポニチ調べ)させている。いよいよ鬼軍曹としてキャラクター化され、グッズ展開することも決まった。昨季最下位からの逆襲へ本気度合いが伝わる「怒りん坊キャラ」が定着しつつあるが、そのムーブメントを生んだのが奥浪と園部だった。

 1月31日に腸炎のため合流できず宮崎入りを断念した奥浪に、指揮官は「(奥浪は体調不良だから)仕方ないけど、こういうことをしていると、置いて行かれるということ」と不快感をあらわにしてキャンプイン。すると、翌日1日には1軍キャンプスタートの園部を体重オーバーを理由に即日2軍へ降格させた。ベスト体重95キロを大幅に超える100キロ超で登場したことに、「あれでは動けないし絶対に故障する。プロ失格です」と切り捨てた。

 奥浪はバットコントロールに定評があり、昨季は6月14日阪神戦で1軍初出場初マルチ。園部は規格外の体格から繰り出す飛距離が魅力で、高校通算59本塁打の長距離砲だ。昨年7月に支配下復帰すると9月18日ソフトバンク戦でプロ1号を放った。昨季の経験を生かし定位置奪取を狙う立ち位置にも関わらず、いきなりつまずいた2人。指揮官の言葉は厳しいが、あえてのゲキで、田口2軍監督も気持ちは同じだろう。奥浪、園部の陰の努力を知っているから、こう指摘する。

 「奥浪の体調不良は仕方ないし、園部も体重が増えたことは悪いことじゃない。奥浪は初日に合わせられなかったこと、園部は動けなかったことが問題で、結果的に準備不足。“昨季積み上げたものが、一瞬で崩れるんだぞ”ということを2人にきちんと話をした。もちろん2人ともキャンプに向けて練習してきたのも知っているし、キャンプ中でも、しっかりやっていることは見ているし報告も受けているから」

 奥浪は丸刈り姿で3日夜に宮崎入りし4日に2軍合流。休日返上で打撃練習に励むなど、出遅れた分を取り戻そうと必死で汗を流す。「園部とは(キャンプ初日に)LINEしました。“落ちた”って来て。自分も(福良監督が怒った)新聞を見て“うわ”って思っていた時で…。“オレも早く治すから、もう一回頑張ろう”って送りました。やるしかないんで」。

 園部も変身中だ。降格時は顔周り、腰回りもパンパンで体脂肪率は書くことをためらわせるほどの数字だった。今も「体重はそんなに変わってないですよ」と控え目に語るが、明らかに引き締まった表情と体型が努力の跡を物語る。野菜から順に食べるなど食事制限を徹底しており、「三塁の守備も今は良く動けていると思います。打撃も上げて行きます」と言う。故障リスクを懸念した指揮官の“親心”を理解し、ケガなく着々とレベルアップを図っている。

 名誉挽回には結果を出すことだけ。数少ない、でも必ず巡ってくる好機を2人がつかんだ時、「仏の福良」に戻っているに違いない。(湯澤 涼)

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