阪神・秋山 先発5番手見えた 圧巻4回7K、実戦10イニング連続無失点

[ 2017年2月26日 06:10 ]

オープン戦   阪神11―3日本ハム ( 2017年2月25日    名護 )

<日・神>2回無死、秋山はレアードを二飛に打ち取る
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 もう、疑う余地はない。オープン戦の開幕投手を務めた阪神・秋山が4回1安打7奪三振無失点の快投。先発5番手の最有力候補に違わぬ力を見せつけた。

 「結果を出すことを一番の目標にしていたので、その部分は良かった。直球の走りも良かったし、初回から飛ばした」

 先頭の杉谷を外角へのシュートで空振り三振に仕留めると、迎えた中島と“熱戦”を繰り広げた。カット打法の使い手に、フルカウントまで粘られても「粘り続けるしかなかった」と一歩も退かない。最後は内角低めに投じたカットボールで見逃し三振と、会心のアウトをもぎ取り、続く横尾も合わせて3者連続三振で初回を終えた。

 2回も先頭で対峙した昨季のパ・リーグ本塁打王・レアードをフルカウントから投じた11球目のカーブでタイミングを外して二飛。3回に先頭の石井に左中間を破る二塁打を浴びるなど1死三塁のピンチを背負ったが、杉谷を真っすぐで空振り三振に仕留めるなどして後続を断った。

 「(二塁打を浴びて)次の打者に三塁まで進められてから、どう抑えるか整理して向かっていけた。最後の(杉谷の)三振は気持ちも出ていて良かった。直球でファウル、空振りを取ってカウントを作れているので、他の球種が生きていると思う」

 中島、レアードと昨季日本一の立役者2人を計4打数無安打に封じるなど安定感抜群の投球を披露。11日の紅白戦からこの日の4イニングを加え今春実戦では10イニング連続無失点と“完封超え”を果たし、金本監督からも「ずっと安定している。これがシーズンで出せるかどうか」と期待を寄せられた。

 「ローテに入って、シーズンを戦い抜くのが目標。まだ(開幕まで)1カ月以上あるので、気を引き締めてやりたい」

 くすぶり続けた高卒8年目の“つぼみ”が春の訪れとともに一気に開花する。(遠藤 礼)

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2017年2月26日のニュース