侍・内川 ヒヤリ激突!右肩打撲 代役いない精神的支柱

[ 2017年2月26日 05:30 ]

2017侍ジャパンオープニングマッチ   侍ジャパン0―2ソフトバンク ( 2017年2月25日    サンマリン宮崎 )

<侍ジャパン・ソフトバンク>8回無死一塁、打者走者の斐紹(左)と一塁ベース付近で激突する内川
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 第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に向け、侍ジャパンの今季初実戦となる「2017侍ジャパンオープニングマッチ」が25日に行われ、ソフトバンクに0―2で敗れた。8回の守備では、一塁に入っていた内川聖一外野手(34)が打者走者と交錯して右肩を負傷して交代。宮崎市内の病院で検査を受けた結果は「右肩打撲」で大事には至らなかったが、日本の本大会開幕まであと10日。国内組で唯一の世界一を知る大黒柱だけに、今後の回復具合が心配される。

 試合後の球場一塁側入り口。無数のフラッシュに包まれた内川は表情を曇らせた。報道陣の問いかけにも無言のままタクシーに乗り込み、宮崎市内の病院へ。小久保監督も「すぐに動ける状態なのかどうかをまず確認しないといけない。そこだけが心配」と語った。

 思わぬアクシデントだった。0―1の8回無死一塁。斐紹(あやつぐ)の犠打を処理した捕手・小林が一塁へ送球したが、この回から一塁守備に就いた内川がミットに当てながら落球。一塁ファウルゾーンへ転がるボールを拾おうとした時に、一塁へ走り込んだ斐紹と激しく衝突した。

 すぐさま、トレーナーや小久保監督らが駆け寄ったが、内川は倒れ込んだまま。スタンドからは「頑張れ、内川!」の声援が飛び、苦もんの表情で立ち上がり、ぶつかった右肩を押さえながら一塁ベンチへ戻り、そのまま交代した。病院ではエックス線、MRI(磁気共鳴画像装置)検査を受け、診断は「右肩打撲」。脱臼や骨に異常がなかったことが幸いだった。

 24日は宮崎市内の焼き肉店で選手、首脳陣、スタッフら総勢約50人で決起集会が開催された。内川は締めのあいさつで「世界一の景色はいいぞ!」と鼓舞した。09年にWBC制覇を経験し、13年は自らの走塁ミスが響き、準決勝敗退の悔しさを味わった。今回で3大会連続出場となるベテランの言葉は、チーム全体の士気を高める。3月2日に合流予定のアストロズ・青木とともに頂点を知る精神的支柱が離脱となれば、非常事態となるところだった。

 26日は別メニュー調整で様子を見る見込み。3月7日のキューバ戦(東京ドーム)には間に合う見通しだが、残り4戦となった本大会までの実戦出場機会が減る可能性はある。 (柳原 直之)

 ≪WBC代表過去の負傷≫

 ☆06年黒田博樹(広島) 2月24日の12球団選抜との練習試合(ヤフードーム)の8回に救援登板し、打球が右手人さし指を直撃。わずか8球で降板し、打撲のため1週間の安静が必要と診断。久保田(阪神)が緊急招集された。

 ☆06年石井弘寿(ヤクルト) 3月5日の1次リーグ・韓国戦(東京ドーム)で左肩の違和感を訴え、渡米後に辞退。検査結果は肩甲骨と上腕骨の衝突による「左肩インピンジメント」。代役は馬原(ソフトバンク)が務めた。

 ☆09年村田修一(横浜) 3月19日の韓国との2次ラウンド最終戦(ペトコ・パーク)の走塁で右大腿部裏側を痛め、検査の結果「肉離れ」と判明。原監督が栗原(広島)との入れ替えを決断し、村田は「日本のために体を張った」と話した。

 ☆17年大谷翔平(日本ハム) 米ピオリアキャンプ初日に右足首痛のため、投手での出場辞退を発表。その後、小久保監督と電話で話し、今月4日に打者としても辞退することを決断。代わりに武田(ソフトバンク)が代表入りした。

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