【槙原寛己の目】一番安定していたのは則本 逆球や抜け球の投手多い

[ 2017年2月25日 08:18 ]

侍ジャパン強化合宿 ( 2017年2月24日    宮崎市・宮崎県総合運動公園 )

ブルペンで投げ込む則本
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 2日間で菅野を除く侍ジャパン12投手のブルペン投球を見た。一番目立ったのは則本。全てのボールを低めに集めていた。これなら計算できる。3月7日の第1戦、キューバ戦に持っていきたいくらいだ。松井裕も低めにきていた。初日に投げた中でよかったのは牧田と秋吉、岡田…。それくらいかな。

 あとの投手は逆球や抜け球が多い。走者がいる場面でガツン…。想像したら怖い。滑るWBC球に加え、メジャー仕様の硬くて傾斜のあるマウンド。まだ自信を持って投げられていない。とにかく投げて慣らしていくしかないけど、多少の妥協も必要だと思う。NPB球同様ストライクゾーンの4スミに投げなきゃと思わず、そこそこでよしとする。少々の誤差は受け入れて、腕をしっかり振った方がいい。

 25日のソフトバンク戦を皮切りに強化試合が5試合。実戦の中で、このあたりまではOKという許容範囲を探してほしい。普段なら10求めるところを7か8でいい。自信を持てる球が見つかるはずだ。手応えをつかんで本番を迎えてもらいたい。 (スポニチ本紙評論家)

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2017年2月25日のニュース