【吉村禎章の目】巨人・菅野 あとは立ち上がりの微調整

[ 2017年2月23日 09:10 ]

練習試合   巨人0―4楽天 ( 2017年2月22日    沖縄セルラー )

<巨・楽>3回を1安打無失点に抑えた菅野
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 巨人・菅野は今年初の実戦登板だったが、内容は安定していたし、問題なく投げられていた。2回にはチェンジアップで島内を1球で中飛に打ち取るなど、3回を33球で投げ終えた。

 打者目線で言えば、チェンジアップは同じ落ちる系のフォークよりも打者が反応しやすい。直球と同じ軌道で来るので、島内も初球から手を出したのだろう。球速は139キロ出ていたので、真っすぐに見えたはずだ。WBCでは各国のパワーヒッターが早いカウントからフルスイングをしてくることが想定される。初球から打たせることで球数を抑えられる利点もあるので、有効な球種になる。

 あえて課題を挙げるとすれば立ち上がり。初回の先頭打者に直球が抜けて3ボールになったが、本番では異様な雰囲気の中、硬いマウンドや滑りやすいボールに対応しなければならない。当日の変化球の曲がり具合などを把握し、微調整することが必要になる。 (スポニチ本紙評論家)

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2017年2月23日のニュース