阪神ドラフト2位・小野 22日実戦デビュー決定

[ 2017年2月21日 05:42 ]

阪神の小野
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 沖縄の青空の下、急激な上昇曲線を描く「大器」が、いよいよ実戦デビューする。19日の練習後に阪神・香田投手コーチが「ベテランや外国人、小野は22日に合わしてやっている」と話していたが、その言葉通りに小野が22日の紅白戦において、中継ぎで1イニング登板することが20日、決まった。

 キャンプイン初日のプルペン投球で、金本監督から「非常にきれいなフォームで、回転のいいボールを投げていた。ものすごくバランスがいい」と評価されると、2度目のブルペン入りとなった4日には指揮官から「素材は一級品。素材という意味では、ドラフト1位ぐらいの評価」と、これ以上ない賛辞を送られ「投げ方とか肘の使い方は、楽天・岸みたいな感じ。(1年目からの活躍に)期待するよ」と球界を代表する右腕に例えられた。

 評価が増すのと同時に周囲の期待も上がる。これまで多くの新人が過度に注目されることで自身のペースを乱し、調子を崩していったこともある。小野もしかり…と一抹の不安がよぎるが、心臓の強さもここまでは満点。いつ、どこで見ても小野の表情は変わらない。「(不安な表情は)捕手も、守る野手も不安になるから」と、いかなる状況でもポーカーフェースを貫く冷静さを持ち合わせ、新たな環境でもマイペースでここまでは調整を進めている。

 小野自身が目標に掲げる先発ローテーションを勝ち取るためにクリアすべき課題は、戦局が流れる中での投球。ゲームの雰囲気、状況、相手打者、走者の揺さぶりなど。1イニング、自チームの打者相手であっても経験できるはず。結果ももちろん大事だが「実戦向き」を含めた内容が最も問われる。

 さらに評価を上げ、次なるステップを踏むのか、それとも、プロの壁を痛感するのか。大きな注目を浴びながら、宜野座のマウンドに上がる。

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2017年2月21日のニュース