イチロー 田沢とフリー打撃対戦で好感触「雰囲気がいいもんね」

[ 2017年2月21日 05:30 ]

打撃練習に初登板したマーリンズの田沢(左端)と打席のイチロー(51)
Photo By 共同

 マーリンズのイチロー外野手(43)は19日(日本時間20日)、フリー打撃でレッドソックスから移籍の田沢純一投手(30)と対戦した。5球中スイングした2球はともにファウルとなったが、4年連続50試合登板をマークしている右腕の制球力や雰囲気に感心。球団に獲得を助言したほど高く評価する新チームメートと共闘し、03年以来の世界一を目指す。

 キャンプ3日目にして、日本人同士のフリー打撃での「対決」が実現した。この時期、打者は目を慣らすのが目的で、調整段階の投手の荒れ球に苦しむことが多いが、イチローは5球中、2度バットを振っていった。いずれもファウルだったが、ストライク近辺に集まる田沢の投球に「日本人投手は共通して安心感ありますよ」とうなずいた。

 レッドソックスで4年連続50試合以上に登板しているタフネス右腕の印象については「毎日投げてるイメージ。使う側は便利だよね。いつだって文句言わず、行ってくれそうだしね」。この日は初日の白Tシャツに続く無地の黒Tシャツで球場入りした43歳。黒には「全てを包み込むイメージがある」と言われるが、13歳下の新チームメートを優しく包み込むように「雰囲気(人柄)がいいもんね」という言葉で歓迎した。

 田沢獲得に際して球団に「とてもいい投手なのでチームの力になる」と助言したほど高く評価している。シーズンの通算対戦成績は10打数2安打2三振。その安定感を打席に立ってあらためて確認した。チームは世界一となった03年以来、プレーオフからも遠ざかる。課題のブルペン陣に厚みを増すためにも、田沢の力が必要になる。

 イチローは、ロイヤルズから移籍した開幕投手候補のボルケスとも対戦。中堅方向に安打性の打球を飛ばし、順調な滑り出しを印象づけた。練習後には田沢とともにサイン会に参加し、リラックスした表情で言葉を交わした。日本人選手とチームメートになるのは、3年ぶり。レジェンドと鉄腕がタッグを組んでチームをけん引する。

続きを表示

この記事のフォト

2017年2月21日のニュース