巨人・岡本、レギュラー獲りへ信念貫く シンプルに「右足に乗せる」

[ 2017年2月20日 10:00 ]

沖縄キャンプの休養日返上で練習に励む巨人・岡本
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 信念を貫く。プロ野球選手にとって、簡単のようで難しい。巨人の3年目・岡本は、レギュラー獲りに向け、日々、誰よりも遅くまで振り込むキャンプを過ごしている。

 「結果が出ないからといって、すぐに考えがぶれてしまうのが一番ダメ。これだということを継続してやっていくことが大事。昨年までは考え過ぎてしまっていた。打てないと、あっちこっちフォームを変えてしまったり、貫くことができなかった」

 二岡打撃コーチからの指導を頭に置く。「僕は右足に体重が乗る前に突っ込んで打ちに行く癖があるので、その点を意識してやっている。二岡コーチは昨年2軍にいるときから分かりやすく教えてもらっている」。右足にしっかり体重を乗せる。そうすることで、左肩が開かずに強いスイングができる。12日の紅白戦では3安打を放つなど、取り組んできたことは、結果に表れている。

 今年は本職の三塁以外に外野にも挑戦中。19日のWBC韓国代表との練習試合では平凡な左飛を落球するなど、まだ不慣れな部分は多い。それでも「素人みたいな守備なので、たくさん練習しないと」と、フリー打撃中に外野の守備位置に就き、生きた球を追う姿も目立つ。

 アマチュア担当をしていた14年。甲子園で豪快な打撃をしていた智弁学園の主砲の打球は、高校生離れしていた。プロではレベルの違いに戸惑うこともあったと思うが、今年は岡本にとって勝負の年。シンプルに「右足に乗せる」ことを貫けるか。飛躍の鍵は、そこにある気がする。(記者コラム・川島 毅洋)

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2017年2月20日のニュース