ソフトB正義 バット折った!最速は152キロ「納得のいく球あった」

[ 2017年2月20日 06:15 ]

ソフトバンク紅白戦   白組6―8紅組 ( 2017年2月19日    アイビー )

紅白戦に登板し2回1失点の田中
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 ソフトバンクのドラフト1位・田中(創価大)が実戦初登板で2回1安打1失点。「縮こまらずに投げる」をテーマに剛腕ぶりを発揮した。

 6回からマウンドに上がった。この日最速152キロをマークしたのは、1死で対戦した上林の初球だ。「とにかく思い切り腕を振れ!」と、コースは甘くても直球に威力があるからファウルを奪えた。上林には1ボール1ストライクから右前打を許し、その後、失策も絡んで真砂に左犠飛を浴びた。それでも続く牧原にはフォークで空振り三振。直球を意識させることができたから変化球も生きた。

 攻守交代の際、「どっちか分からなかった」と相手ベンチに向かいかけたところは初々しかったが、2イニング目の田中はさらに凄みが増した。斐紹の2球目に投じた148キロの内角直球でどん詰まりの投飛。そのバットは根元から折れた。

 7回は直球にカットボールも交えながら3者凡退。「納得のいく球があった」。この日は無四球。打者7人に2四球を与えた14日のシート打撃からきっちりと修正してみせた。一方で、課題も残った。走者を出した際、2度のけん制球が高く浮き、盗塁も許すなど「できたことと、できなかったことがあった」と振り返る。ドラフトで5球団が1位指名した大器の片りんは見せた。「次はもっと良くなると思う」。正義は一歩ずつ前に進んでいく。

 ▼ソフトバンク・明石 角度があるので、低いと思った球がストライクになる。バットの入れ方に迷った。

 ▼ソフトバンク・倉野投手統括コーチ 魅力的なところと課題が両方あった。どこを伸ばし直すところはあるのか、じっくり見たい。

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