坂本勇 韓国きっての実力派左腕撃ち2点二塁打 敵将も警戒感

[ 2017年2月20日 07:00 ]

練習試合   巨人4―0韓国代表 ( 2017年2月19日    沖縄セルラー )

<巨人・韓国>6回1死二、三塁、2点二塁打を放つ坂本勇。投手・車雨燦
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 日本の「サカモト」の実力の一端を、宿敵にまざまざと見せつけた。WBC韓国代表との練習試合、1点リードの6回1死二、三塁で巨人・坂本勇は1ボールからの124キロスライダーを振り抜いた。「ファーストストライクをタイミング良く振ることができた」。得意とする内角球に、体を回転させながら左前に運んだ。大きくバウンドした打球は左翼手の頭を越えて2点二塁打となった。

 対外試合初安打&初打点が自信を取り戻させた。ここまで軸となる右足に意識を置いてきたが、「正直、あまりいい感じではない」と漏らす。18日の韓国・サムスンとの練習試合(沖縄セルラー)は3打数無安打。試合後も居残りでバットを振っていただけに「結果が出たのはよかった」と安どの笑みをこぼした。

 痛打を浴びせた車雨燦(チェ・ウチャン)は、韓国球界きっての実力派左腕だ。昨季は同国リーグで12勝(6敗)を挙げた。13年のWBCや15年プレミア12など代表経験も豊富で、今大会も対戦する可能性は十分にある。坂本勇は「相手投手がどうこうより、自分のスイングを心掛けてやっている」と話すが、相手に恐怖心を植え付けるには十分だった。

 6回の守備では中前に抜けそうな二遊間の打球を華麗にさばいた。攻守で存在感を発揮し、韓国の金寅植(キム・インシク)監督も「良い選手。本大会ならあの場面は敬遠の選択肢もあるが、練習試合なのでそれはやらなかった」と警戒感を強める。

 坂本勇は6回でベンチに退いたが、休むことなく室内練習場で打撃練習を敢行。「時間を有効に使いたい。焦りながら、焦りすぎずにやっていきたい」。侍ジャパンの若きリーダーはWBCモードに入っている。 (重光 晋太郎)

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