楽天・安楽 “脱・力投型”で開幕ローテ名乗り 岸、則本と3本柱候補に

[ 2017年2月17日 05:33 ]

練習試合   楽天2―0韓国・ハンファ ( 2017年2月16日    金武 )

<楽天・韓国ハンファ>3回無失点と好投した楽天先発・安楽
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 楽天の安楽が「脱・力投型投球」で自身初の開幕ローテーション入りを力強く印象づけた。韓国・ハンファ戦に先発。2回に元ロッキーズの正捕手でメジャー通算71本塁打を誇る4番のロサリオを迎えた。内角直球で空振りを奪って追い込むと、最後は外角のボールゾーンへ逃げるスライダーでバットに空を切らせた。

 ロ軍で4番に座った経験もある元大リーガーを封じ「(最後のスライダーは)曲がり幅も変化量も多かったし、その中で制球できていい球だった」と納得の表情だった。

 三木谷浩史オーナー、星野仙一球団副会長らが見守った「御前試合」。3回1安打無失点、3奪三振の結果だけでなく、課題の制球力も40球中28球がストライクでストライク率70%と変身した姿を見せた。最速は146キロ。「(対外試合は)初めてでいい緊張感の中でできた。課題としていた直球でストライクをポンポン取ることができてよかった」とうなずいた安楽に、三木谷オーナーも「去年より良くなっている。(岸、則本に続く)3本柱としていけるんじゃないか」と大絶賛だ。

 済美時代は最速157キロを計測した剛腕。現在は球速よりも質のいい球を求め、バランス重視のフォームづくりに取り組んでいる。昨オフから筋力トレーニングに励み「体の一つ一つのパーツは大きくなっている。投球フォームをマッチさせて大きくしたエンジンを操れるようにしたい」と安定感を追い求める。14年のドラフト1位右腕は1年目が1勝で、2年目は3勝。3年目の今季は開幕ローテーション入りし、一気に2桁勝利の期待もかかる。「昨季は1軍を経験して余裕が出てきた」という20歳右腕が、新スタイルで飛躍する。 (東尾 洋樹)

 ▼楽天・梨田監督(安楽は)制球が良くなったし、力みがなくなった。まだ20歳だけど、大人の投球だね。モデルチェンジしたかなという気はする。

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