大谷 スパイク履いた 「ちょっとずつ」次は全力疾走で右足首痛どうか

[ 2017年2月16日 06:15 ]

フォームをチェックしながらキャッチボールをする大谷
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 前進あるのみだ。右足首痛のため別メニュー調整を続ける日本ハム・大谷翔平投手(22)が沖縄・名護2次キャンプ3日目の15日、新たなトレーニング段階に突入した。キャンプでは初めてスパイクを履いた状態で土の上での補強運動を実施。二刀流にとってはわずかな前進だが、完全復帰に向けて懸命に調整を進めていく。

 わずかだが、着実に前へ進んだ。股割りや腿上げのような補強運動を繰り返す大谷の足元。スパイクが土をかむ「ザクッ、ザクッ」という音が何度も鳴った。慎重な言い回しだったが、大谷自身も前進を認めた。

 「感触は分からないです。まあ、初めてやったんで、問題はなかったですけどね。あとは走れたりとかできるかどうかだと思います」

 ウオーミングアップを終えた大谷が、スパイクを履きサブグラウンドの三塁ファウルゾーンに歩を進めた。これまでは芝の上でシューズを履いて行っていた、交互に膝を高く上げながら進む動作などの補強メニューを、キャンプで初めてスパイクで土の上で行った。

 復帰へ確認作業の一つだった。大谷は「最後のポジションで(土を)かむかかまないかが違うし、それはだいぶ違う」と説明。翌朝の右足首の状態がよければ、さらに調整は前進する。見守った栗山監督も「前の日(のマシン打撃の際)に力を入れて振っていたから(1日たって)どういう感じなのか見ていた。まあ、ボチボチ。あとはどこから加速ができるか」と話した。最低限、野手として全体練習、実戦への合流の条件はスパイクを履いての全力疾走、ベースランニングができるかどうか。この日も室内練習場でマシン打撃と合わせて86スイングした打撃は問題なかった。

 「無理のない範囲で上がってきていると思う。何もつまずかなければ、ちょっとずつ、ちょっとずつ上がっていくんじゃないかなと思う」。一歩とは言わず、半歩までもいかないわずかな歩みだが、大谷は確かに前に進んでいく。 (春川 英樹)

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2017年2月16日のニュース