北條進化!いきなり今永撃ち 遊撃定着へロケットスタート

[ 2017年2月14日 06:55 ]

練習試合   阪神1―4DeNA ( 2017年2月13日    宜野座 )

<神・D>3回1死、北條は左中間二塁打を放つ(投手・今永)
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 阪神は今季初の対外試合となった練習試合のDeNA戦(宜野座)は敗れたが、北條史也内野手(22)が3安打、中谷将大外野手(24)は2安打を放ち、それぞれアピールに成功。1得点に抑えられた打線の中で、若虎2人が12000人の大観衆に成長を見せつけた。

 確かな成長の証しだ。「1番・遊撃」で出場した北條は、昨季、4打数無安打に抑えられた相手先発・今永を攻略。3回1死走者なし、カウント2―2から、内角寄りの134キロ直球を左中間二塁打にしてみせた。

 「1打席目がダメで、タイミングが合っていなかった。同じ、追い込まれてから修正できました。自分のスイングができてよかった」

 昨季は2度の空振り三振。この日の第1打席も直球に詰まらされ三ゴロに打ち取られたが、修正した。前日12日に「真っすぐのノビが(すごい)。去年は打てなかったのでなんとかしたい」と話していた通り、雪辱を果たした形だ。

 第3打席に平良から中前打、4打席目には平田から左翼線二塁打を放ち、全て直球を捉えての3安打。「常にアピールするという気持ちでやっている。(安打が)0(本)より1本、1本より2本。気持ちを集中してやっていきます」。慢心せずに表情を引き締めるあたり、さらなる飛躍を予感させる。

 貫禄すら感じる姿に他球団007は舌を巻く。広島の玉山スコアラーが「打席であせりがなく余裕を感じる。北條は要チェックですね」と話せば、ヤクルトの衣川スコアラーは「仕上がっている」と危機感を漂わせた。若虎の成長に、警戒心は強まるばかりだ。

 金本監督からは“打って当然”と言わんばかりの評価が下される。「苦手なコースというのは、あまり無い打者やしね。打撃に関しての安定感はあるし、元々、実戦向き」。続けて、「小さくまとめるのは簡単。将来はクリーンアップを打ってほしい。可能性がある限り」と上積みが見込めるからこその大きな期待もかけられた。

 伝え聞いた北條も「実力を上げないとそういう打順は打てない。向上心をもってやっていく」と意気込み十分。懸念材料は、今のところ見当たらない。 (巻木 周平)

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2017年2月14日のニュース