DeNA山崎康 パットンの隣のロッカーを希望 “刺激剤”となるライバルの存在

[ 2017年2月14日 13:22 ]

フリー打撃に登板した山崎康
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 DeNAの春季キャンプ。初日にロッカーを決める際、山崎康はある選手の隣を希望した。「メジャーで活躍した人。彼の存在を成長材料にしたいし、投球についても勉強したい」。彼というのは、前カブスの新外国人・パットンだった。

 入団1年目から守護神の座を守ってきたが、今季はパットンと抑えの座を競う。「去年は悔しい思いをした。1年間投げ抜く体力を」と第1クールは4日連続でブルペン入りするなど、精力的に練習に励む。その中でロッカーが隣の助っ人右腕と英語で会話をするのが楽しみだという。

 第1クールでは、ブルペンで投球を山崎康をじっとみつめるパットンの姿があった。「邪魔しようと思ったわけじゃないよ」と笑う助っ人は「どんな球を投げるのか見ていたんだ。実績のある投手だし、いい球を投げていた。チームメートとして、聞かれたりしたら助けたいと思っているよ」と話していた。記者が山崎康について聞くと「彼はナイスガイだよね」とも言った。

 パットンは昨季ワールドシリーズ制覇のカ軍で16試合に登板。山崎康がライバルの存在を刺激剤にしていることは間違いない。13日の阪神との練習試合(宜野座)では1イニングを無安打に抑え、2三振を奪う幸先の良いスタート。特に上本から三振を奪った球は今季から復活させた131キロのスライダーで、鋭い切れを見せた。3年目で初めて体験するポジション争い。「毎日へとへとです」と話す右腕の表情には、充実感がにじんでいた。(記者コラム・中村 文香)

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2017年2月14日のニュース