ドラ2小野、球児級火の玉ストレート!金本監督絶賛“超ドラ1や”

[ 2017年2月10日 09:00 ]

金本監督が打席に立っても気合十分の投球を見せた小野
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 待望の“直接対決”が実現した。開幕1軍を目指す阪神のドラフト2位・小野(富士大)が、今キャンプ6度目となるブルペン入り。金本監督が今キャンプ初めて、打席に入った。見守った9球目から27球目までの19球は、全てストレート。バットを持ち実際の打者目線で速球を見た指揮官は、即戦力右腕が持つ無限の可能性を改めて感じ取った。

 「まったくストライクが入らなかったね(笑)。でも、低めが浮き上がってくる感がある。球質的には(藤川)球児に近い感覚。アウトローなんかでも、冗談抜きで浮き上がってくる」

 緊張から小野の制球はばらついたが、それを上回るほれぼれする球質だった。低めから浮き上がってくるかのような軌道。金本監督が連想したのは、他球団のライバルを凌駕(りょうが)した藤川の「火の玉ストレート」だったという。もちろん、まだまだ発展途上。ただ「これは本当に楽しみよ。あの投球は1位以上の価値はあるよ」という言葉からも、評価の高さがうかがえる。

 そんな指揮官とは対照的に、小野の表情はどこかさえない。普段はポーカーフェースを貫く肝っ玉ルーキーも、動揺は隠せなかった。

 「すごく緊張しました。とにかくいいボールを投げたいと思った。でも、力んでしまって…。(速球を)アピールしてやろうと思った」

 先発ローテーション入りをアピールするにはこれ以上ない機会だった。沖縄先乗り自主トレ期間中にも“直接対決”を熱望していた。だが、19球のうちストライクはわずか7球。気合は力みに変わり、制球難に陥った。

 「思ったボールが投げられなかった。全然ダメでした。力んで変なところに力が入った。思ったところに(ボールが)いかなかった」

 ふがいない投球に悔しさをにじませたが、挽回のチャンスはある。「また、こういう機会があればもっといいボールを投げられると思う」。早ければ11日からの第3クール中にもフリー打撃に登板予定。2月下旬には実戦デビューするプランもあるだけに、着々と準備を進めていく。(山本 浩之)

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2017年2月10日のニュース