小久保監督 山田&菊池共存プラン…山田DHで菊池の守備生かす

[ 2017年2月10日 08:35 ]

小久保監督(後方左)権藤投手コーチ(同右)の前で特打する山田
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 28人の侍メンバーの力をいかに最大化するか。その一つに山田と菊池の共存がある。ヤクルトのキャンプを視察した侍ジャパンの小久保監督は、プランを明かした。

 「(山田と菊池を)2人同時に出す方法はないかと考えている。山田のDHの可能性はある」

 全ポジションのうち、レギュラーを想定していないのが、二塁手と右翼手。中でも、二塁は山田と菊池が高いレベルでしのぎを削る。菊池は4年連続ゴールデングラブ賞受賞の名手。準決勝以降の舞台となるドジャースタジアムは内野も天然芝で、菊池の守備力は欠かせない上、2番打者としての小技を生かした打撃の多様性も指揮官は高く評価している。山田は史上初の2年連続トリプルスリーを達成した打撃、走力がある。日本の武器といえる2人の共存を模索するのは自然の流れだった。

 2人が入ることで、打線にもバリエーションが生まれる。「1番か2番を予定している」と話す青木を1番に据え、菊池を2番。山田をクリーンアップの後を受けた6番に配することが可能だ。仮にクリーンアップで攻撃が途切れても、次の回で山田が先頭打者の役割も担える。重厚かつ切れ目のない打線も組める。

 ウオーミングアップ終了後にあいさつに来た山田には「サードを守ることはないよ」とはっきり伝えた。二塁手に山田が入った場合は菊池が三塁に回ることも想定している。

 この日は、WBC出場16チームのメンバーが発表された。1次ラウンドを戦うオーストラリア、中国もメジャー経験者が入った。「国際大会の最高峰ですから、楽なゲームはない」と指揮官は表情を引き締めた。

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