誠也に4枚刃の“秘密兵器” 打撃に特化した新スパイク導入

[ 2017年2月10日 09:16 ]

新スパイクを着用し、ロングティーを行う鈴木
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 広島・鈴木誠也外野手(22)が日南キャンプから“秘密兵器”を導入したことが9日、わかった。スポーツ用品メーカーの(株)アシックスが開発した打撃に特化したスパイクで、地面をかむグリップ力を高めるため、両足の外側に4枚のブレード(刃)を配置したのが特徴。昨季使用したものと比べると軽量化にも成功しており、トリプルスリー達成を後押ししそうだ。

 早くから公言する“目標”達成に向け、心強いアイテムが見つかった。第2クール最終日を迎えた日南春季キャンプ。例年以上のスイング量をこなし、活気あふれる若ゴイたちの中で一際、異彩を放つのが誠也だ。評論家や他球団007から挙がる感嘆の声。足もとに秘密の一端があった。

 「グリップ力は確かに上がる。下(地面)をかんでいると感じるので。ブレードが多いので、左右の動きにも効果があると思います」

 スポーツ用品メーカーの(株)アシックスが研究開発した、打撃に特化したスパイクがそれだ。用具提供を受けていることから、昨年末に提案され、オフの自主トレで試用。同社とアドバイザリー契約を結ぶ選手に先駆け、プロとして初めて本格的に使い始めた。

 その特徴はブレードにある。右打者だと、軸足の右足で踏ん張って左足で止まる動作の際、地面をしっかりグリップするよう、左右両足の外側に4枚のそれを集中的に配置。同社の担当者によると、アマチュア選手のデータではスイングスピードが向上したという。

 昨季までは、同学年で仲の良い日本ハム・大谷と同じスパイクを使用。夏場に疲れが出やすいことからクッション性を重視し、9枚のブレードをバランスよく配置したものを履いていた。今回導入したそれは、昨季のものと比べると若干軽量化にも成功。走塁面でも効果が見込めるもようだ。

 「今は試している段階です。自分はシーズン中に感覚が変わるタイプ。人工芝と土の球場でも感触は変わると思うので」

 今春は「慣れるため」守備走塁でも既に着用する。打率・335、29本塁打はもとより、昨季の16盗塁にも上積みが期待できるとあれば、フィットした際には「自分は入った時からずっと、そこを目指してやってきている」と公言する3割、30本塁打、30盗塁達成を後押ししそうだ。(江尾 卓也)

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