DeNAドラ5細川 ポンポン柵越え15本 ラミ監督「第一印象は中田翔」

[ 2017年2月8日 05:30 ]

フリー打撃で快音を響かせる細川
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 打球はピンポン球のような勢いで飛び、次々とフェンスを越えた。DeNAのドラフト5位・細川(明秀学園日立)が7日、2軍の嘉手納キャンプから1軍に呼ばれて練習参加。フリー打撃で54スイング中、3連発を含む15本の柵越えを披露した。バックスクリーンにも1本叩き込み、見守ったラミレス監督は満足そうにうなずいた。

 「細川は平均以上の力を持っているパワーヒッター。第一印象は中田翔(日本ハム)だ」

 遠くに飛ばせる力を昨季パ・リーグ打点王に例えると、「13日の阪神戦(練習試合、宜野座)で使ってみたい」と明言した。5日に2軍を視察した際に打撃にほれ込み、12日の紅白戦に招集する方針を示唆。この日のチェックで、1軍昇格へのアピール機会を2試合に広げた形だ。ヤクルトの片岡大蔵スコアラーは「1年目の岡本(巨人)よりも全然いい」と評し、進境著しい広島のスラッガーの名を挙げた。「うまいこと成長したら鈴木になれる」。細川も名前は「せいや」。どこか可能性を予感させる。

 高校通算63本塁打。最速146キロのエース兼4番だったが、プロでは打者に専念する。憧れる筒香の打撃フォームは頻繁に動画でチェックしており「逆方向に打てるので凄く参考になる」。この日の限られた時間で筒香と言葉を交わす機会は訪れなかったが、1軍に上がれば助言を受ける時間はいくらでもできる。

 指揮官が中田を引き合いに出して絶賛したことを聞いた細川は「そういうふうに言ってもらえるだけで光栄です」と笑みを浮かべ、こう続けた。「実戦では初球から積極的に振り、チャンスなのでしっかり結果を出したい」。8日からは2軍に戻って練習し、「2番勝負」に力の限りをぶつける。 (原田 真奈子)

 ▼巨人・吉原孝介スコアラー 高校から入ってあれだけ飛ばせるのは天性の素質。順調に伸びれば怖い打者になる。

 ▼中日・鈴木義広スコアラー クリーンアップを打てるレベルのスイング。打球の質は1軍と遜色ない。

 ≪細川 成也(ほそかわ・せいや)≫

 ☆生まれとサイズ 1998年(平10)8月4日、神奈川県生まれの18歳。1メートル81、85キロ。右投げ右打ち。

 ☆球歴 小3から北茨城リトルで野球を始め、中学時代はいわきシニアに所属。明秀学園日立では2年春からベンチ入りも3年夏の茨城大会準優勝が最高で甲子園出場なし。昨秋ドラフト5位指名でDeNA入団。契約金3000万円、年俸500万円。

 ☆横浜と縁 父方の祖父が横浜市に住んでいるため、祖父が生きているうちに1軍昇格することが夢。

 ☆趣味 サッカー、バレーボールなどスポーツ全般と映画観賞。見たい映画は「今は野球に集中したいのでない」

 ☆座右の銘 「努力」

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