木田画伯 分かり合えた恩人と分かち合いたい優勝

[ 2017年2月7日 20:15 ]

タイガース時代のGM スミス氏との再会を描いた木田画伯
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 日本ハム・木田優夫GM補佐(48)による「木田画伯の球界絵日記」は、今回は「キャンプバージョン」です。米アリゾナ州ピオリアで行われている春季キャンプでは、懐かしい人たちとの再会がありました。99年に大リーグ・タイガースに入団したときのGMだったランディ・スミス氏とチームメートだったダミオン・イーズリー氏です。スミス氏は今季から日本ハムのGM付シニアアドバイザーに就任。再会に際して願うのは、一緒に優勝を味わうことです。

 ファイターズは1月28日に日本を出発して、今年もアメリカのアリゾナ州ピオリアにあるサンディエゴ・パドレスの施設で春季キャンプをスタートさせました。去年のキャンプの初日は気温0度を記録する寒い日でしたが、今年は天候にも恵まれ、暖かい日が多く、ここまで順調にスケジュールを消化しています。

 今回のキャンプには去年、パドレスを退団してファイターズのGM付シニアアドバイザーに就任したランディ・スミス氏も合流しました。実は彼は僕がデトロイト・タイガースに入団した99年当時のGMで、僕をメジャーリーガーにしてくれた恩人です。その時は彼の力になれず、結果を残せませんでしたが、これから彼と一緒にファイターズを強くしていけるように頑張りたいと思っています。

 そしてもう一人、このキャンプ地に当時のタイガースのメンバーがいます。今はパドレスの育成コーチで、毎日、ファイターズが練習している隣のグラウンドで若い選手たちを教えているのが、ダミオン・イーズリー氏です。メジャーリーグで1000本以上のヒットを打っている名選手で、現在メジャーリーグの選手会のトップにいるトニー・クラーク氏と一、二塁間でコンビを組み、デトロイトで人気のスター選手でした。

 彼とは去年のアリゾナキャンプで15年ぶりに再会しましたが、今回、ピオリアのグラウンドでランディ・スミス氏とイーズリー氏が話している姿を見て、妙に懐かしくなりました。長く野球界にいて、昔の仲間と会ったり、一緒に仕事をするのはうれしいものです。そして、ランディとは今度こそ一緒に優勝を味わいたいと思います。

 ◆タイガース入団1年目の99年 3Aトレドで開幕を迎えた木田は4月5日のレンジャーズ戦で8回にリリーフでメジャーデビュー。5月16日のインディアンス戦でメジャー初セーブ、6月14日のマリナーズ戦でメジャー初勝利を挙げた。この年はメジャー49試合の登板で1勝1セーブ、防御率6・26。当時正二塁手だったイーズリーはその年、151試合で打率・266、20本塁打、65打点をマークしている。

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2017年2月7日のニュース