秋山 左翼もやる!侍外野のジョーカー名乗り プロ出場1試合だけ

[ 2017年2月7日 05:40 ]

左翼の守備練習を行う秋山
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 見慣れない景色の中で軽快に動いた。西武・秋山が侍ジャパンでの外野守備に備え、不慣れな左翼で本格的な守備練習。約15分間、無難に打球を処理し、「風も吹いていたのでしっかりした追い方をしないと(打球が)捕れない。いい練習になった」と収穫を口にした。

 本職の中堅で昨季無失策。だが、左翼から見える風景、打球の質は中堅や右翼とまったく違う。横浜創学館、八戸大で守った経験は記憶に薄く、プロ入団後も出場は11年8月13日のオリックス戦(京セラドーム)の1試合のみ。試合終盤の登場で守備機会はなかった。「いくらやっても不安は解消されないと思う。時間はない。最善の準備をしたい」と強調する。

 小久保監督は「ゲームを締めるところの守備の役割として彼抜きには語れない」と話す。侍ジャパンの外野陣は、唯一のメジャー戦士・青木が中堅、4番候補の筒香が左翼を固めることが濃厚。秋山は鈴木、平田とともに正右翼手の候補でありながら、外野全ポジションをカバーできるスペシャリストとして信頼される。15年に216安打のシーズン歴代最多記録を樹立した打撃に目を奪われがちだが「僕は元々打撃でなく、守備の選手。そこだけは負けられない」ときっぱり。自負が体を突き動かしている。

 7日以降はシートノックでも左翼、右翼に入る見込み。ゴールデングラブ賞3度獲得の類いまれな野球センスで、精度を高めることに集中する。 (平尾 類)

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2017年2月7日のニュース