藤浪VSドラ1大山 金本監督8日初紅白戦で粋な演出

[ 2017年2月7日 05:30 ]

宿舎内を移動する金本監督
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 今年のチーム初戦で大山が藤浪に挑む!?阪神・金本知憲監督(48)がキャンプ休日となった6日、報道陣に対応し、8日に予定する今キャンプ初実戦の紅白戦で、先発予定の藤浪晋太郎投手(22)とドラフト1位ルーキー・大山悠輔内野手(22=白鴎大)の対戦を演出するプランを披露した。「面白いかもしれんね」と指揮官。実現すれば、大山にとってプロの一線級のボールを体感する絶好の機会となる。

将来の主砲候補として期待する大山には早めに「一線級の球」を体感させておきたい。金本監督も目を見張る対応力を持つ、ドラフト1位ルーキー。「慣れ」を体に染みつかせれば、成長を一気に加速させる可能性がある。そこで金本監督はあるプランを披露した。8日の紅白戦における「藤浪VS大山」の演出だ。

 「(紅白戦での藤浪と大山の対戦は)どうかなあ…。コーチに任せているから、チーム(分け)は。でも対戦させてみたいね。(対戦できるようチームを)いじっても面白いかもしれんね。(大山に一線級の投手の球を見せるという意味でも)面白いかもしれんね」

 すでに大山は4日のフリー打撃で岩崎と対戦しており、24球で安打性ゼロに封じられた。そして今回、さらなるプロの洗礼を浴びる可能性が出てきた。その試金石となる藤浪はワールド・ベースボール・クラシックの侍ジャパンに選出され、例年よりハイペースで調整中。すでに実戦で投げられる状態に仕上がっている。猛虎史上最速の160キロを計測し、通算42勝を挙げている若きエースのボールとは、どんなものか…。大山に身をもって知らしめる構えだ。

 実現すれば、ファン垂涎(すいぜん)の対決となる。とはいえ同じチーム同士で行われる紅白戦。もちろん打った抑えた…だけを求めるわけではない。指揮官はチーム全体の話として「今の時代はそう(投手有利)でもない。野手もつくるのが早いからね。紅白戦やから良しあしやけど。打ってくれたらうれしいけど、打たれた投手はアチャーと思うし。(打者は)打てれば良しと思うけど。紅白戦は複雑よね」。あくまで、チーム強化練習の一環だ。

 7日の第2クールから、実戦モードに突入する。「ポジション争いで、それ(紅白戦の結果と内容)は採点に入る。結果だけじゃなく内容も見ていく。2ストライクから粘ったとか、何とかゴロを転がして1点取ったとか、そういうところも見ていきたい。守備も全部見る。ノーサインでね」と指揮官。「藤浪VS大山」を筆頭に、チーム内競争が熱を帯びる。(惟任 貴信)

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2017年2月7日のニュース