福留4番の覚悟 中日スコアラーも警戒「最右翼」

[ 2017年2月6日 05:30 ]

野球教室で少年に打ち方を教える福留
Photo By スポニチ

 困った時の福留キャプテンだ。初日からランチタイムに実施するフリー打撃で柵越えを連発。対照的になかなか大きい当たりの出ない新助っ人のキャンベルが主砲になれなくとも、いつでも4番に座れる準備ができていることをバットでアピールした。

 「今の段階でどうのこうのはないと思うし、彼(キャンベル)自身も日本の練習に慣れてからだと思う。何番と言われても、自分がやるアプローチが大きく変わることはない。自分がやれることをしっかりやって準備しておく。それだけ」

 黄色いマスコットバットから次々と右翼席にアーチがかかった。隣で打つキャンベルほど強振していなくても、飛距離の差は歴然。64スイングで9発を放った。前日4日は66スイングで14発。同じ2日間で計3発だったC砲が思わず目を奪われるほどの快打を連発した。しかも、狙って打ったものだった。

 「打撃としてはまだまだ全然ですけど、せっかくこれだけたくさんのお客さんが来ていただいているので、何かできないかとちょっと無理して打ちました」

 キャンプ最初の週末を迎えて宜野座球場に駆けつけた虎党へ贈る福留流のファンサービス。柵越えするたびに拍手が起こり、ファンも大満足だった。

 昨季はチーム最多の103試合で4番を務めた。主砲タイプではないことを自他ともに認めていても金本監督がキャンベルについて「4番候補としては獲っていない」と発言するなど、いまの猛虎に福留以上の人材はいない。熱視線を注いだ中日・佐藤スコアラーも「監督がそう言っているなら、福留が4番の最右翼でしょう。打線の中心になるのは間違いない」と警戒を強めた。頼れるチーム最年長野手は今季も健在だ。 (山添 晴治)

続きを表示

2017年2月6日のニュース